RED GARDEN 第19話「届かぬ想い」

 ケイトの無鉄砲さに驚き。
 せっかく他の3人が記憶を失うまでの今を惜しんでいるという情緒的な描写をしているのに、ちょっと違和感を感じざるを得なかった。リーズにすがる重みがよくわかんないんだよね。ケイトには現世での大切なものの感情を煽る描写があまりなかったので、ポーラとの繋がりは確かに胸にはキたが、その後の行動との関連が今一。まぁここでアニムスとドロルの殴り合いに入んなきゃなんないから、きっかけを作る必要はあるんだろう。あまり理性的に動くと平衡を維持しながら穏やかに事態が進むので、ここは飛躍が必要ではある。
 ケイト側はやたら他者との繋がりを強調しているだけに、いくら善悪が表裏一体とはいえ庶民側を描いていると思われる。敵側はむしろいまの政権を暗示しているのか?と思われる内容。思い込みで実験を繰り返すんだけど失敗。でもそれを認めずに同じ過ちを繰り返す。

  • 小泉改革市場原理主義を追い求めてかえって日本経済が破滅に。竹中大臣が景気回復の立役者と言う向きもあるが、実際には経済の循環で景気回復の時期であっただけで、しかももっと回復するはずのものを政府の失策で冷え込ませた。→まだまだ市場開放路線は続く。モノ作りの現場で不祥事が相次ぐ。
  • 派遣法の改変で雇用状況が悪化。就職率の数字の向上だけを追い求めるものの、国民生活は負け組を大量につくる格差社会をもたらす。→WEの導入を図ってさらに国民生活の低下をもたらそうとする。
  • 中教審・臨教審が教育の現場の荒廃をもたらしたのに、圧力団体を持たない教員をイジめて責任回避を図る。→また教育に害しかもたらさない教育再生会議という利権誘導団体を作って責任回避、教育の荒廃をもたらそうとする。
  • 医療制度の改変で医師・看護婦を多忙化、また患者が医師を訴える環境を整備し医療現場を荒廃させる→医療現場・患者の負担増をまたもたらそうとする。

 なんつーか、政治屋が自分の利権を増やそうとして日本に災厄をもたらし、その原因を現場の責任にして→また同じ失敗を強権で繰り返そうとする。という連続。ヤツら、自分で汗水たらして働いた金でそれをやるんじゃなくて、利権を使って国民の税金や賄賂でそれをやるからやるせないんだよな。選挙では政治屋に甘い汁を吸わせてもらっている層が投票して自民党が安泰になっているんだけど、それ以外の国民はなんで怒らないんだろうねぇ。パンシザもさんざん権力の害悪をアピールしてるっていうのに、そういう社会派的テーマは面白くないということなんだろうか?。