あさっての方向。 第11話「そこにある現在」

 うーん、正直頭が正常に働いていない。次回最終回ということでちょっと困惑している。どうせ後から長々と追記したり、エントリーを変えて言及したりしないとは思うが、とりあえず視聴直後での感想を。
 まず、尋にいと一緒にいられなくなって、網野くんという助け舟で救われるという単純なものかと思っていたのだが、どうもそうではないような感じを受けた。あとはどう気持ちよくまとめてくるんだろう?と安易に考えていたのだが、よくよく考えてみればそういう結末にしても視聴者にどんなメッセージを送っているのか?が全く見えてこない。単純に新しい居場所を見つけて終了じゃぁあまりにありきたりすぎで、単なるお涙頂戴の雰囲気アニメで終わってしまう。うっかりしていたよ。今まで涙無しに見つづけることはできなかったのですが、感動シーンの多さにごまかされて、人の想いの切なさばかりに意識がいってしまってましたよ。ダメじゃんオレ。
 今話が始まって、今までのお涙頂戴的な雰囲気がほとんどないことに違和感を感じており、次回予告まで「おかしい」と思いながら視聴しておったのですよ。尋にいも大概鈍感でしたが、網野君はさらに輪をかけて鈍感。てっきりカミングアウトで網野君が佐藤さん=からだということを認識してメデタシメデタシかと思っていたんですよ。あとは尋にいや椒子との折り合いをどうつけるかだけかと思っていたんですよ。でもあれほど五百川のことを気にかけて捜していた網野君のこの不信感。きっと信じてくれると思っていたからだの失望感・疎外感。なるほど、それであさっての方向なわけね。といまさらながらに気付く。
 高山植物はコマクサ。山は槍か穂高かと思ったのだけれど、あの場合合衆国のどこかなんだよな。コマクサは日本アルプスに自生しているのだが、きわめて軟弱な植物で、自分が高校生のときに修学旅行で室堂に行ったときには道端に生えていたのが、5年ほどたって再び訪れるともう目に付くところには生えていなかった。軟弱なだけでなく成長も遅いので北アルプスのコマクサは天然記念物になっている。群生地では今回のアニメの描写と同じような感じで生えてたりする。ただ北米ということになると、あそこのコマクサは強健なんだよな。現在日本で園芸種として流通しているものの多くは北米産のコマクサと交配して栽培しやすくなっております。でも叶町の道端に自然に生えるようなもんでもないんだよな。もしかして誰かとてつもない労力を払って管理しているのだろうか?。
 今回はからだの顔アップにとてつもない気合が入っていた。すんません。からだちゃん(というより佐藤さん)を一人私に分けていただけないでしょうか?。