Pumpkin Scissors 第6話 豊饒な時間

 女二人してウブなんだ。
 本屋に行って文藝春秋だかを立ち読みしたんですが、どうも教育崩壊の原因が教員から親にシフトしつつあるらしい。とにかく子供を育てるのが手間だから、自分で面倒を見るより保育園、幼稚園より保育時間が長いので保育園という傾向が強いらしい。
 捨て子がテーマでしたが、いうなれば本来の意味での戦争直後でなくとも捨て子は現代にもいっぱいいるという描写なんだろうか?。幸福が贅沢品でない世の中とか言ってましたが、非正規労働者による深夜勤務の増加とか、正社員であっても人件費削減による一人あたりの労働時間の増加によって家族団欒をする時間自体が減少してむしろ貴重になっていやしないか?。でもそうじゃなくてさっきの子育て自体を親が嫌がっているという現状からは、親子が安心して過ごせる時間すなわち幸福がいとも簡単に捨てられていると読んでしまえば、贅沢でないものになったから省みられなくなっているということなんだろうかネェ。
 捨て子の母は気の弱そうな人間のように見受けられるんだけど、なんか礼儀正しそうでよくよく考えるとあんまり子を捨てるようには見えないんだよな。まぁ捨て子が心配で様子を見にくる母親の描写は昔からあんなんではあったと思うんですけどね。あからさまに無責任な親を描くとすれば、堕胎ということになるんだろうな。