ぺとぺとさん 第11話「『いもてん』 お試し版」

 前半はしんみりした話、後半は別れを控えての前振りでした。EDはタイフーンエクスプレスだったわけですな。ここまでくるとあまり意外な展開はなさそう。みにょコンのめまぐるしい展開は一体なんだったのかとあっけにとられるほど穏やかです。多分一夏の甘酸っぱい思い出という形でこのクールは終わるのでしょう。赤沢も再登場したのですが、小田嶋とともにストーリーの風景となってしまっています。もっと主人公たちとともに物語の根幹に関わって欲しかったのですが、そうなるともうひと悶着起こさないとダメでしょう。この流れだと無理かな。
 OPにあったように、シンゴとぺと子の早朝アルバイトの描写もありましたし、てっきり無いと思っていたシンゴの(父)母もしっかり顔見せがありました。妖怪側には経済格差のある家庭を出しています。しかし富裕層と貧困層の対立みたいな深刻さは見せてはいません。人間側は富裕層と中流家庭を登場させているものの、やはり経済面みたいなところはさしあたって言及されていないように見えます。うーん、ただの萌えアニメで終わってしまうのか?。キャラクターはたしかに萌えの記号を踏襲しているのだけど、青春ドラマとして丁寧に作られているのは感心です。でもそれだけでは私は物足りないんですよね。
 ん、別に失望しているわけではありませんよ。