機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第48話「新世界へ」

 え、え〜と、次、ルナマリア死ぬの?。
 デスティニープランについてはどちらの陣営もわかりやすい説明はありませんでした。遺伝子を操作して本当に彼の言う世界が到来するのかわかりません。また、イメージ的に活力の無い世界が到来するかもしれませんが、反論として死の世界と断定するのもイメージだけで語られていて根拠がないような気がします。そして政治も軍事もうまく描けていません。
 だから面白くなかったかというと、全くそうではありませんでした。結局このシリーズでの最大のポイントがここであると規定すると、問題提起こそがやりたかったことではないかと思うわけです。だから説明不足という先ほどの私の批判は当てはまらない気がします。問題提起に対する答えははじめから用意していないから、デスティニープランの明確な提示は最後におこなったのであろうし、当然それに関してグダグダ論ずる必要性をそもそもスタッフは考えていないのではないか。しかし物語を閉じる必要はあるから、メッセージを読まない層向きに善玉・悪玉の役の振り分けをしないといけないし、白黒もつけなければならない。キャラクター消費を好む層向きにそれなりのエピソードを用意しなければならないし、もしかすると登場人物にスタッフの考えを忍ばせているかもしれません。そしてデスティニープランが示されたそのままのものかもしれないし、何かのメタ(一例として思想的去勢の別表現とか)なのかもしれません。
 そしてポイントは実はそこでもなかったりするのかもしれません。2年にわたって関俊彦に語らせていることが実は種なのかもしれず。
 一つだけ愚痴を言わせてもらうとというかスタッフの皮肉なのか、イメージで北欧=福祉と考えてオーブと共闘させていますが、断種法をスカンジナビアが拒否ぃ?。何の冗談だ?。
 しかしなんだねぇ、親が決めた天然婚約者との長年のつきあいでもなく、戦場での劇的な出会いと困難をともに切り抜けてきたツンデレとでもなく、たまたま転勤先の職場で知り合った地味な女の子(ツインテだけど)に掻っ攫われる形でくっつくのって、やっぱり腐女子のドリーム全開アニメ?。