SFと思い出っぽいもの

 あまり考えがまとまっていないのに書くのも失礼なのですが、とりあえず上梓を。
 私がSFが好きだったのは、中学2年生の頃でしょうか。少年向けに読みやすく配慮された本を学校の図書館で借りまくりました。酷いときには一日二冊は借りていましたね。そうはいってもお子ちゃま向きなので全然自慢にはなりませんが。高校ではアニメにはまり本はあまり読まなかったものの、アニメ自身はSFテイストなものを好んで見ていた気がします。それでも図書館に行っては早川の“SFマガジン”は必ずチェックしていました。今は全然見向きもしていませんが。結局大学を卒業するまであまり読書にはまることはありませんでした。就職してからなぜかまた読書熱が再発し現在に至るわけなんですが、再SFとしては笹本祐一にはまりました。妖精作戦シリーズでしたっけ?ARIALも買いましたが早いうちから興味を失ってしまいました。なんか彼の作品はディテールのしっかりしたものが自分には合うみたいです。今では刊行し終わりましたが、最近までは野尻抱介クレギオンシリーズを楽しみにしてました。早川版を買っていましたが、もともと富士見ファンタジア文庫から出ていたものの版権を買い取ったものらしいです。って全部ラノベかよ。
 自分語りばかりで申し訳ないのですが、そもそも最初にSFに関連するものに興味を持ったのは幼稚園の頃です。そのときの素材が星でした。親に買ってもらったカラーの文庫で星の本を気に入ってそればっかり読んでた記憶がいまでもあります。日下英明氏が著者だった本で、星座やそれに関した神話、目を奪われるような星雲の写真に心ときめかせたものです。結局全部覚えることはできなかったのですが、星座は88個あると知ると必死で覚えていました。親に星座早見表を買ってもらって夜空を眺めていましたよ。土星の輪やオリオン座大星雲をどうしても見たくて天体望遠鏡が無性に欲しかったっけ。お年玉を貯めていつか買うぞと思っていたのですが、いつのまにか興味がそれていました。2年程前、野尻抱介の“太陽の簒奪者”を読んで、自前の家でも持ったら望遠鏡が欲しいなと思ったり。自分の過去を振り返るとスターシップ・オペレーターズのミユリに共感してしまうんですよね。
 自分が幼少の頃は宇宙に対する可能性がまだ大いに信じられていた時代でした。米ソの宇宙競争は終わりを迎えていましたが、そんなことは物心のつかない自分にはわからないことでした。技術の進歩により宇宙への進出が期待されており自分もわくわくしていたものです。宇宙戦艦ヤマトがお気に入りでしたし。とにかく科学技術が進歩してどんどん自分の世界が広がっていく感覚を疑いもしませんでした。ある意味幸せな時代だったんでしょうね。