なんか複雑な心境です

 スターシップ・オペレーターズ作画監督の和田氏がお亡くなりになったということで、ちょっと気が滅入ってしまいました。本人としては別に死ぬつもりは無かったろうし、周囲も愕然としているんではないでしょうか。
 アニメーターの労働環境が劣悪なのはよく伝え聞くところですが、体を消耗する割に収入はそんなによくないらしいです。作監がどのくらいの給料なのかはわかりませんが。周囲からすると、“好きなことをやっているんだから”収入が高くなくても本人は満足はしているんだろうと見ている向きもありましょうが、自分としては素直に同意はできません。作監の仕事ってどんなのか想像してみると、脚本があがったら絵コンテを描くのが監督か作監なわけで、コンテ切り後のチェックが終わったら動画マンへの指示をしたりするんでしょうか。脚本がなかなかあがらなかったりすると大変そうだし。アフレコ時には絵ができていないことは現状ではあたりまえだったりすると聞きますし。管理職で無いのに管理的な仕事も現場仕事もしなきゃならないようで、過酷そうではあります。それで金を稼いでいるんだから文句を言ってはいけないとか言う人もいるんだろうけど、奴隷のごとくこき使って足元に小銭を抛り投げるようなイメージがあってなかなか受け入れられません。
 いくら好きなことをやっているからといっても、キツイだろうし、収入は少ないだろうし、遅れ気味な進行からくるプレッシャーもあるだろうし、視聴者からのバッシングもあったりするとやってられない気持ちになることもあるだろうなぁ。死んでしまったから今は鞭打つような発言が控えられているんだろうけど、そうでなかったらシリーズが終わって叩かれていたかもしれないと考えるとやるせないんだよなぁ。合掌。