バーナード嬢曰く。 第12話

 なんか神林よかったねというか。
 さわ子は友達がいなくても平気な感じだが、神林はそうだとちょっと心配なところ。それがさわ子を得てなんか生き生きしてる風に見える。
 終盤息切れしてたように思うが、中盤まではネタのキレもよく、3分アニメとしての本領発揮といったところ。息切れといったところからはやはり一般的なネタを用意するのはそれなりの人じゃないとしんどいのかな…。まぁめぼしいと思う本の紹介が目的でもなく、こんなものかといったところ。

んHKラジオ、この再リセット感。

 5:00台と6:00前半台とでなんとも考えさせられる内容。
 5:00台は上海特派員かなんかによる日本考。巧の技といえば、巧が一般的な技術を指すのではなく、日本の技術のことを指すそうである。それが昨今明らかになった日本の製造業の不祥事に関して、中国ではなんでこんなことになったのかという議論が盛んであるらしい。述べられていたのは、日本が巧の技を軽視してきたからあんな不祥事に繋がったとか、またむしろ巧の技にこだわるあまり、機動性を必要とする製品開発の足を引っ張ったから良いことでもないのだろうとかいう論説。
 これ、聞いていて面白かったのだが、考えなければならないのは内容ではないと思った。自分なんかは前から痛切に感じていたのだが、中国の成長の原動力としてこれは言葉を強くして言わないとダメだと思うんだが、貪欲な吸収力が挙げられると思う。今回のように、あの技術に優れた日本がなぜあのような失態をしたのかということに思いを馳せ、それに関していろいろ論説を尽くすこの態度なんだよな。逆の立場である日本なんかだと、なぜあれほど中国が経済発展したのか、例えば経済発展とともに人件費も上がっているはずなのに、それをものともせず勢いのある企業は成長を続けているわけで、そのへん日本の企業は人件費の安い国を渡り歩いて、もう人件費安のメリットがないとわかるや国内に工場を戻し、やれ法人税減税や国民の低賃金労働化を推し進めているのを見ると、こゝに大きな差を感じる。もうひとつ、これは結果が出たと言って良いと思うのだが、中国でかつて起こった不動産バブルをうまく乗り切ったという事例よな。もちろん乗り切ったというのは少々語弊があって荒っぽい開発をしたが結果ゴーストタウンになった開発地も数多くあるのでそのへん文句の言いようのない成功というわけでもないのだが、少なくとも今中国では不動産投機が過熱しているという風にも見えないし、日本でバブル崩壊を原因とする株価大暴落が起こったが、これまた中国でもそんな羽目にはなってない。中国のバブルは必ず弾けるといった批判本が数多く出ていたが、どれも外したといってよいと思う。中国の経済当局を手放しで褒めるんじゃなくて、これはどう考えても中国は日本のバブルを徹底的に研究して対策したでしょと思うしかない。そしてその態度こそが一番のキモなんだよな。振り返ってみるに本邦の政治屋や経営層は何をしてるのかというと、経済を発展なり安定化するための方策を考えたり実施したりするんじゃなくて、もうそういうのは無理だから、既得権益層が今まで通り美味い汁を吸い続けるためにどうやって国民(労働者)から搾り取るかってことばかりなんだよな。アベを祀り上げてやってることゝいえば、カネ刷ってカネ持ちにばらまいたゞけで、かつてパソ中がそれでトリクルダウンを起こすんだとか言ってたのがいつのまにかトリクルダウンなんて起こるはず無いでしょとか開き直ってる始末。んHKのニュースではやれ主席が権力強化とか言ってるんだけど、あちらのほうが自由は少なめだろうけど経済は日本よりうまくやってる印象が強い。少なくともあちらはいろいろアンテナを張ってよいものは取り入れて機能不全を起こしているところを改善しようとする意欲が見られる。こちらのお上はやってることが泥棒だからな。
 6;00台のお題は「民主主義のトレーニングをしよう」というもの。これ、テーマを聞いた瞬間にずっこけた。んHKの諦めというか、こゝまで日本が凋落したのかという捉えなおしが推測されて感慨深かった。カフェ店主が話をしてたので、マクロな取り組みというよりはミクロって感じだが、内容としては民主主義は多数決じゃないんだよという教育をやってきましたというもの。少なくとも多数決に頼るんじゃなくて議論を尽くせという感じだったと思う。あんまりこういうことをしたくないのだが、民主主義が多数決でないというのなら何によるべきかってことだが、それは次のことに尽きる。
「民主主義は全会一致が原則」