OverDrive 第24話「It's dogged that does it.」

 最終回かと思ったよ。というかもう最終回でいいんじゃね?。
 うーん、相関関係を考えずにお涙頂戴エピソードを拾ってきてテケトーに繋げた…みたいな。最後のミコトのポエムがメッセージなんだったら、映画単位つまり4話分で充分じゃね?。そうでなくとも1クールでもうおなかいっぱいというか。前半クールがダメミコトの成りあがり物語としてそれなりによくできていたと思うんだが、後半は別に自転車じゃなくともいい話になってたしな。前回のようなあからさまな場つなぎとかしらけるしなぁ。ゴール前のグダグダ*1もなんだよ!という感じだ。朝日嘉穂もいらねぇじゃんと。
 たかが市民レースに国際レース並の盛り上がり、そして第一山岳賞走者をインタヴューする素振りも見せないでソッコーで撤収とか、ちょっとありえないにもほどがある。招待選手がいるということで、トップ争いは正式レース並扱いでもいいんだが、市民レースだったら完走を喜び合う風景がもっと見られるはずだと思うんだが。なんつーか二重の意味で自転車(レース)を馬鹿にしてるよね。
 深澤が寺尾を迎えにいけよとか、ミコト以外の自転車に乗る理由群のつながりのなさとか、どうもツッコみどころが多くてやりきれない。しかしその不整合さがむしろメインテーマをもり立てる構成になっているか?と言われれば、「いや、無くても成立するから」というレベル。
 うーん、アニメスタッフに同情したらいいのかな?。原作はこのスグ後のレースの途中で、確かに話が溜まってないから先にいけないという制約はあると思う。が、原作者が飛びぬけて原稿を落としたわけでもなく、わかっていたことだろうと思うのだ。先ほども述べたが、マターリ気味で独特の雰囲気があって、ミコトの成長部分を描いた前半はそれなりに価値のある話だったと思うだけに、後半の滑りは非常に辛い。脚本というより全体の構成ミスなんでは?。監督もこんな仕事をするなというか引き受けるなよなと。

*1:ミコトだけでなく、トップ争いもそう。ゴール前スプリントなら時速50㌔はでててもおかしくは無いので、残り500㍍は30秒ほどの勝負のハズ。

キスダム 第24話「光姫」

 愉快な仲間たち、退場。
 やってくれましたよ。この作品一番のヴァルダの萌え画像ゲットですよ。…と思ったらしょぼん。終末に向けての展開です。まぁこの作品一番のお気に入りだからというわけでもないんですが、もう少し盛り上がっても良かったかな?と思うのは贅沢なのか。無表情キャラだし。
 で、次回はなにやら来世の物語であるかのような予告。玲の姿といい、タイトルのアテ読みといい、仏教モチーフが多用されているらしいが、ちょっと良くわからん。なんか知らん間に燻司令がいいヒトになって受け入れられているっぽいんですが。

しかし怒りは辞任ぐらいじゃぁ全然おさまらないわな。

 犯罪しまくりで逃げ切るつもりマンマンじゃん。政治家だと検察が見逃してくれる上に保護までしてくれるんだからこれほどオイシイ利権は無いよな。つーか、検察いらねぇんじゃね?。
 なんか世間は既に安倍をほうっておいて次の総裁選にむけての話題に飛びついているようだ。脱税疑惑だとか、与謝野麻生ラインからの外堀埋めだとか、続報があまりない。結果から言うと、宗教のお告げで政治をやっていたとかいうのは、どうやら安倍政権時の失政は安倍以外の自民党員には全く責任がなく、安倍一人に責任があると思わせるためのめくらましっぽいな。
 しかし麻生が出てきてアニメ関連株が上がったとかいった狂乱は今どうなってんだろ?。アニオタが麻生期待で株を買ったんじゃないか?との憶測が流れていたが、まぁまずそれは無いだろう。ブロッコリーなんて底値同然だったから、利権期待での投機家筋の買いじゃないかと思っている。発表直後に暴騰したらしいから、昼の時間、ニュースを見ていた人間が待ち受けていたんだろう。金を持ってないアニオタは株を買えないだろうし、金を持っているアニオタは勤務時間でニュースをチェックできる環境に居ようはずがないからな。まぁ日本株イカサマ賭博なんで、あんまりうらやましがったり悔しがったりしないで、長期保有していたホルダーがラッキーだったぐらいのほうが後々のことを考えると幸せだろうと思う。
 で、福田登場で麻生がしぼんでいるらしい。麻生グループの人買い企業が未払いとか再起不能か?。いつもチェックしているメルマガで、「森派から総理大臣を選んではいけない」とのエントリーがあったのだが、自民党自体が死に体だったら、誰がなってもいいはずなのを否定までしているわけで、なにか森派からの候補によっては自民党政権が未来永劫続いていくってトコなんでしょうかね?。早く解散総選挙をやって、自民党衆議院議席獲得割合を十分の一ぐらいに叩き落せば済む話だと思うんだが、しっかりしたご老人は自民党を選ばなくても、ボケ爺が自分の利権確保に自民党を選んでそこそこ議席数を獲得したりするという目算があるのかもしれない。60代以上で2〜30パーセントぐらいはいそうだしな。
 まぁ安倍の辞め方も酷かったが、海外から見ると「あんな総理を選ぶぐらいだから、バカな国民なんだろう、苦しむのは自業自得」と思われているらしい。正直国際上日本は存在しないかのような国らしい。アメリカが国際協調を無視してアラブをイジめており、ホイホイ金をいわれるまゝ出して片棒を担いでいるからマトモに相手するだけ無駄、日本なんて無視するのが一番ということらしい。それが証拠に北朝鮮にすら相手にされてない。格差の拡大で下層国民が困っているのに、そっちはほっといて、国民の金を盗んでアメリカに貢ぐわけなんで、ちょっと自民党の国民無視も酷いんでねぇの?。
 通勤時に、警察のパトカーの巡視が激しくなっている。秋の交通安全週間ではないので、自民党ポチの警察がぐるぐるまわって威圧でもしてるんだろう。実は夏の初めぐらいから都市部を追んだされた暴走族が週末やかましいので閉口している。そっちへの対策はおざなりに、出勤時の市民が迷惑する時間帯に威張り散らすってのはどうなんかね?。

格差論で思い出した。

 先週だかのんHKの朝の解説で、日本の格差が実は思うより酷くなっているということを話していた。数字にインパクトがあって、詳細ははっきり覚えてないんだけど、日本の国富の75%を上流層の25%が独占し、残りの国富の25%を下流層(というより旧来は中流と呼ばれた人たちを含む)の75%が分けあうという構造になっているらしい。一人あたりの所得に直すと、上流層は75÷25=3、下流層は25÷75=0.3333だから、ざっと見てほぼ10倍の所得格差が生まれているということになる。
 学校のクラスをイメージすると、40人学級で、上10人が下30人より10倍もの所得を持っているって考えると、具体性が増して空恐ろしい。上10人がグループを作って、下30人をイジめてカツあげしているというわけだ。といっても下30人のうち、イジめられているのは数人で、残りは脅されて見て見ぬフリをしているって構造だと想像すると、なにやら報道でよく耳にする日本の学校のイジメの構造に近いような気がする。自民党の国民イジメの構造が全く末端の学校組織の中にも活き活きと息づいているというこの生々しさ。先の参議院選は構造に変化があったが、その前の地方選や郵政選挙は、投票率自民党の得票率を考え合わせると、日本国民の約20〜30%になって、これまた一致する。
 何から何まで格差を無くせというわけでもないし、不可能なのはわかるんだけど、

 『自民党の総裁選だから、聞かれたら答えているけど、格差なんていつの時代でもある。じゃあ朝日新聞の給料はいくらなんですかと言ったら終わっちゃう話なんだよ』

 と議論のすり替えを行っているのはマズいだろう。国民が自民党に怒っているのは、世の中が厳しいから給料を下げるとか、非正規雇用にするとかしときながら、ちゃっかり権力層は給料を下げるのではなく大幅にアップしているし、自分から雇われ経営者になるというわけでもない。特殊法人から特殊法人を渡り歩き、経営を失敗して大赤字にしても責任を取らず、4年ほどつとめて退職金合わせて数億稼いで渡り鳥なんてことをしているからアンフェアだと言っているわけで。自民党に心酔しているかどうかという思想信条、金持ちに生まれたかどうかという門地で大いに差別されており、貧乏人にはチャンスすらないという不公正さがまかり通っている。まぁ自民党も特権階級だから憲法違反をしてもお咎めがないわけだ。
 経営の失敗を現場の責任に転化して、本来なら権力層がその害悪ぶりに蹴落とされなければならないのを、実際に下層に落とされるのは真面目に努力している国民だったりするわけで、本来なら自民党を下層に引きずり落とすぐらいじゃ怒りが収まらないんではなかろうか?。塩川正十郎は月100万では足りないと言っていたわけで、しかし高卒の下層労働者は月10万貰ってなくて、少なくとも権力層に同じ気持ちを味わってもらうためには、月1万で暮らしてもらわないと割に合わない。もちろん残業代0で、月200時間ぐらいの残業はしてもらうということで。

CLAYMORE 第24話「臨界点 Ⅱ」

 オリジナル展開で苦闘しているようですな。でもそんなに悪くないようには思いますが。
 クレアの覚醒をリガルドとの対決とはわざわざ分けて、一話かけて描くのか?、それはそれでよく考えていると思ったのだが、それは裏切られました。覚醒せずに踏みとどまる理由がアレってのも良く考えられているとも思うんだが、実は覚醒してしまっていてもいなくてもそんなに違いは無いような気もする。てっきりジーンが連れ戻し役かとも思っていたので、そこらへんで視聴者の予想を揺さぶるのもうまい構成かとも思ったんだが、その線はあまりクローズアップはされてなさそう。
 戦いの場を移して溶岩漏れいずる火口にしたことにはどんな意味がある*1のか、覚醒すると元には“絶対”戻れないという設定に込めた作者の意図とか、結構深いテーマが隠されてそうで、色々考えさせられてます。

*1:案外深い意味は無く、オリジナル展開ですよというのを示した程度なのかもしれませんが。