ハイスクール・フリート 第7話

 また犬猫救助かよ。
 なんとタイミングのよい。カバネリでは犬猫を持ち込む道徳観は決して肯定的に描かれてなかったような気がするが、これはマジでキてる。避難している乗客が救助隊員に要救助者が猫であることを告げずに救助依頼とかアホ極まる上に、名前を聞いて特徴の確認もせずそういう必要な情報無しに動き出す隊員と、もうツッコみどころしかないという。水不足や雨水の利用、未経験者の実働のシーンとか、それまでにしてきた積み重ねが全部パー。別に要救助者は普通に小さな子供で不都合はないはずなのに、なんでわざわざ猫にしたのか、真意をスタッフに問いたい。猫の名づけも山口多聞を連想させる記号は一切ない*1し、素人にも玄人にもムカつく要素としか思えない。まさに艦長がブルマーに助けられてということを述べているのだから、その連鎖あたりいくらでも描く要素はあるのに、猫に振り回されるブルマーとか、猫一匹のために命を失う羽目になるかもだった副長とか、終わってみれば本当に何でこんな流れにしたのか首をかしげるしかない。
 一つ考えられる合理的な解釈があって、それは特にストーリーサイドのスタッフによる視聴者に対しての「こんな作品見るな」宣言。もしかすると助けた猫が思わぬ役割を果たすかもしれないし、副長の猫嫌い克服がその後の展開で重要な役割をはたすのかもしれないが、そうだとしてもそれは最善手じゃないよねという気はする。

*1:五十六は風貌に面影がある。