比企谷をなかせるなんてズルい。
一色の件についてあまりに状況が酷いので比企谷が奉仕部に頼るというお話。第1期あたりの比企谷の考えは、行動した結果、他人(視聴者)にわかるという形をとっていたが、今回なぜそのような行動に出るのかを比企谷に語らせるという形を取ってた。いやまぁそういうのはそこらに当たり前に転がっていることだとは思うんだけど、言わないとわからない、言ってもわからないという対立に関して、いちおうの調和を見せたところは今回のヤマだったんだろうなという気はする。
しかし、卑怯なのは、雪ノ下も由比ヶ浜も双方ずいぶんタイプの違うキャラなんだが、どちらも情の深い女として描かれていること。昨今の萌えアニメは大抵データベース型消費を旨としているものだが、ダブルヒロインに絞ったあたり(とはいえ、ゲストヒロインも含めればやはりデータベース型消費と言えなくもない)、昨今の作品と違った勝負を仕掛けているというのだろうか。いや、魅力的な二人のヒロインのどちらを選ぶか?ってのは逆に古臭い手法ではあるが。というか、本作はラノベ原作ではあるが、萌えアニメと断じて良いものか迷うところはあるな。
