新世界より 第16話

 なんか守、真理亜捜索編は終わりらしい。
 少年が真理亜達は死なゝければならないと言ったそうだが、まぁ共同体にしてみれば、共同体に依存せずとも生きていけるという実例を共同体の成員に示すわけにはいかんわな。とはいえ、真理亜のいう、共同体のいらん子はすぐ排除というのも恐ろしい話で、それも恣意的に行われるのであればまったく同情の余地もないというか、言語道断と考えるのが適切だが、そもそも人類がカツカツの状態で生きているのであれば、なにが正しいのかは一転してわからなくなるところがまた物語を考える上で面白いところとはいえる。例えば、飢饉の際の人身御供は、それは確かに共同体による人殺しになるのではあるが、全員を生かすための食料がないときには口減らしのための必要悪であるというのもまた正しい選択の一つではある。まぁそのような状態であるのかどうかの判断材料は今までの描写からは与えられてないと考えるべきで、ギリギリのラインを視聴者として判断できるはずもないというのが正直なところ。次号予告だと数年後のことになっているが、少しはこの話の顛末をやってくれるのかどうか。まぁ今回で終わっちゃってるといえばそうなんだけど。