サイコパス 2 第9話

 なぜ霜月の犯罪係数が上がらないのか。
 鹿矛囲がどうやら行動を開始したのと、東金が免罪体質であり、悪人であることを隠そうともしなくなり、朱の祖母が犠牲になるという流れ。
 うーん、構図的に結構面白いのが、権力側は犯罪を明白に犯しているのに裁かれず、その行動をとがめられることもなく特権を維持し続ける様子が自民盗とまったく同じなこと。まさに賄賂を貰っていても…というのが予測したとでも言うかのごとく描かれているのがね。で、それを神のパラドックスという形でまとめあげているというのもなんというかもう見事というしか。いや、なんていうのか、知らなきゃ賄賂を貰っていても犯罪にならないという自民盗や民主盗の代議士はともかく、彼らに賄賂を渡していた企業が逮捕されたという報道を見ないんだけど、ちゃんと断罪されてるの?。
 うーん、なるほど、2期の構成のほうがより特権側の悪事を暴くのに成功していて、1期の構成は、システムの犯罪を示すことはするんだけど、基本個人の格闘という話に終始していて、それでも腐った方々はその中で描かれる男のカッコとか生き様とやらに惹かれてしまうというのがなんとも。しかしまぁそうはいっても、この作品でシステムのおかしさをなんとかしなきゃっていう世の中の流れにはならないのがねぇ。所詮ガス抜きにすぎなくなってしまうのがなんとも。