偽物語 第5話

 若いものを食い物にするって、自民盗のやり方そのまゝじゃん。
 おかしいな。西尾維新って、当世政治事情にはあまり口を挟まないと思ってたんだけど。カネを毟りとるために、子供に欲しいものを与えて、対価として万引きどころか援助交際なんかも黙認してるわけで。まぁそれを親がなんともしないどころか、周囲の責任にしちゃうぐらいだからね。
 火憐のあり方が今まで言及されていなかったから、暦と同じと言われても、はぁそうですか…、そういう設定ですか…とまぁ追認するぐらいか。彼女がバカだというので、貝木にあしらわれているのがなんとも。で、そういう危うさは確かに暦も持っているんだよな。それが今回のヒキに見られる、妹の病気を背負うというヤツで。忍がモゴモゴ言ってるのはなにかしっぺ返しがあるからだとはわかるんだが、まぁなんでこゝで、暦は忍に言い澱むわけを聞かないんだろ?というのは野暮といえば野暮。
 顔つきというか口元がやたらエロい月火に対して、体つきがやたらエロいのが火憐という対比。しかもあからさまなエロじゃないんだよな。火憐なんてモロ見せでも、湯気で隠すでもなく、かといってむっちり女の色香ってわけでもない。そりゃ中学生だからそういうのはナシなんだけど、いや、いわゆる豊満でムチムチでもなければ、筋肉隆々でもない。かといってはちきれんばかりの肉の盛り上がりなんだけど、とはいえ部位によっては肉がついていなくて骨がの形が露わになってたりと、成長過程の新鮮(フレッシュ)さが溢れていて、パンツ一つとっても、いやらしい描写をしてるわけでもないのに、無自覚な艶々しさが漂っていてゞすね…。
 という具合に、台詞の妙と、描写の艶やかさがミソなんですわ。