さて、たまゆら曜日なので地域興しについてグダグダ語ってみる。

 いや、今この瞬間も何を語りたいのかよくわかってないところがあって、そのへん思い付きで妄想を垂れ流すつもりなのでご勘弁を。
 いや、なんていうかね、アニメとタイアップして町興しってとこなんだけど、アニメというのを文学と置き換えたら、結構昔からあるんだろうなと思わせる。まぁ卵が先か鶏が先かというのもあるんだけど、名所旧跡をネタにやれ古典でいろいろ語られているのはあるだろう。それこそ松島だとか天橋立とかそうだろうし。近代文学で触れられたところも変に名所になってたりしてな。
 で、昔ならそういうのをネタに観光資源として、外来客にカネを落とさせるってのがいわゆる一般的な町興しだったと思う。が、昨今問題となっているのが、町の担い手が高齢化して町そのものが衰退しつゝあること。要するに担い手が必要とされているのかなという要素が絡んでいる。
 で、たまゆらの舞台である竹原あたりだとまだマシなんだろうなと思われる。歴史的な建造物、落ち着いた町並みなどが前提条件としてすでに与えられていて、観光資源を既に持っているという形になっているのだ。守るべきものがはっきりしているから守りやすいと思われる。もちろんそういうのがありながらもさっさと捨て去ってしまったところもあるだろうし、捨てたくなかったが捨てざるを得なかったところもあるだろう。が、ド田舎というか、田舎でなくともそういうものが初めっからないところではどうすることもできないんだよな。日本すきま漫遊記というサイトがあって、こういうのに目をつけるところに感心するんだけど、これ観光資源なのか?と思われるようなものもたくさんあって、いや別に観光目的でもないとは思うんだが、それにしても微妙だよな。
 で、たまゆらあたりだと、これは予想でしかないんだが、町の担い手が居なくて移住大歓迎って感じではないんだろうなと思われる。やっぱ観光客にカネを落としてもらうのが第一義なんだろうなと。となると竹原ってのはかなりラッキーな条件を備えているというか。
 まぁアニメにしたって、スタッフもしくは原作者がその土地の出身だとかその土地に愛着があるとか、そういうきっかけというか前提条件があって、あんまどこでもできるってものでもないんかなと。で、やはりそれは昔だったら小説家がある土地を(選んだからにはたぶん気に入って)舞台にしたのとそんなに変わりはないんかなと。ちょっとマーケティング要素が入ったゞけで本質はそれほど違いがあるわけでもないかと。アニメというか、物語の舞台として取り上げられるってところで言えば、今まで都会礼賛的なものが多くて、その影響で人も資本も吸い取られていったんだろうなと思われるだけに、地方のよさをクローズアップするという動きは自分的に嬉しいし、それなりに地方に目が向いてくれるといゝと思うんだけど、アニメで町興しの効果を過剰に期待するのはアホらしいような気がしてきたよ。興味がある人には申し訳ないんだが、韓流が流行っていゝ年こいたオバちゃんが韓国ツアーに行ってキャァキャァ騒ぐのを想像するとなんか見苦しいというか。で、アニメであっても同じなんだろうなと。町興しだったら、そういう客寄せパンダに目を向けるより、今自分が住んでいる土地のことを真剣に考えろってので答えは出てるような気がするわな。