No. 6 第11話

 沙布がエリウリアスになってしまっていて、元に戻れないのはなんか納得できないなぁ。
 感動の〆。うーん、もっと陳腐に終わるのかと思ったんだが、結構キレイにまとまってた。もちろんダイジェスト風味ではあるんだけど、尺を考えたら(原作を読んでないけど)よくまとめたんだろうなと思わせる。
 たぶん構造を示すので精一杯だったと思うんだが、整理してみると。

  • マザーと接触する機会が必要
  • No.6をなんとかするためにはシステムを破壊するしかない。
  • 式典の中心会場に集まってた身なりの整った方たちが真っ先に寄生蜂にやられていた模様。
  • 楊眠*1の行動はなんの変革もゝたらさなかった。
  • No.6内の庶民に当たる層は無事。壁に向かって行ったのはどうやら火藍と同じ動機らしい。壁が壊れたことによる不安はほとんど描写されてない。
  • ネズミは壁の外側に帰還、紫苑は壁の内側に向かう。

 まぁ要するに、わかりやすく言えば、今の日本を変えるには、政官財の特権階級をブチ殺して搾取構造を変え、お互い支えあうような人間同士で手を取り合って作り直すしかないということだわな。ん〜、なんつーか、石原慎太郎とか三浦朱門とか三浦知寿子だとかゞいかにも文学者でございという体裁を取っていながらその実特権階級もしくはその太鼓持ちでしかなく、こういったラノベ作家のほうがはるかに文学性の高いテーマを掲げるって、日本の文学界もホント終わってんな…というよりはラノベのほうがむしろ格が高いってのが何の皮肉かと思わなくも無いわな。
 あ゛〜、他にも色々書こうかと思ったんだが、やめた。万人向けであるとか、今のあり方を考えさせる作品といったところで、名作評価をつけたいところなんだけど、ちょっとした深みが足りないよねといったところで。名作評価に+や-があったらマイナスに振って名作とつけたいところなんだけど、それだと猫神やおよろずもそうしたくなっちゃうので、心を鬼にしておもろ+に。

*1:民主党が政権をとった途端に自民盗化したように、楊眠もそうなるぞって警告なんだろうね。