バカとテストと召喚獣にっ! 第8話

 ドイツからの帰国子女だと紹介の時に言っているのに。
 美波と明久の馴れ初めのお話。美波が救われるという枠がしっかりしているおかげで特にダメっていうわけでもないんだけど、自分の読み込み不足のせいなのか辻褄が合わないところが気になった。というか、結局二度見したんだけど、そのおかげで気付いた点が結構あって難しい回だったんだなと気付かされた。
 二度見については、教科書の美波→美彼の表記の件。間違えていたはずなのに美波と書かれていて島田姉が不思議に思うところも引っ掛かった?。誰かゞそっと直しておいてくれたのか、それとも島田姉が実は日本生活に慣れて意識せずに正しい漢字を使っていたのか不明。今回のヒキが台詞をぶった切って後続の内容を視聴者に類推させるものだった(エピローグで明かすのかと思ったんだけど違ってたし)から、これもそうなんだろうか?。
 明久の台詞が美波にとって聞き取り辛いことを示すためにエフェクトをかけていたのが面白かったな。というか、最初のエフェクトでフランス語を喋っていたのが二度見ではじめて分かったというか。自分が中国に旅行する時なんか、向こうはこっちの状態なんてお構いなしに喋ってくるので、一部分かる単語があるかないかって感じであとは言語特有のイントネーションだけが理解できるってのが、ちょうどあのエフェクトと似た感じなのだ。だからこそ最初明久がフランス語を喋っていることが分からなかったワケだが。
 しかしフランス語を選択した意味がわかんないな。もちろん明久がバカだからの一言で片付けられる問題なんだが、ドイツとフランスを聞き間違えるはずはフツーないし、英語だって使えるわけだろ。こゝは美波が意味を突き止めるまでにした苦労を明久だってしたに違いない*1という構図のためにわざわざしつらえたという技巧が感じられて*2ちょっとな。いや、なんというか明久が美波に声をかけたのが、多分一人ぼっちで寂しそうにしている彼女を見かねた筈であり、そしてその時美波は周囲を見渡す余裕がないほど精神的に困窮してたんだなってのは容易に推測できるだけに、別に明久がたどたどしくも英語や独語で語りかけても物語は成立すると思うんだよな。まぁリアリティを追求してもしょうがないので、コレはコレでアリなんだが、なんか本作の雰囲気にそぐわないというか。
 あと、せっかくだから何で美波が「ウチ」と自称するのか知りたかったな。今回明久が授業で京都弁を使う場面があったからそれに則ったのか?とも思ったんだけど、二度見でそうではないように思ったしな。というか、後日説明されるのか?、これだけでなく色々と。今回はむしろ今まで人間関係やそれぞれのキャラクター性が周知されてなかったら面白さが半減する回だったな。かといってやっとかないと美波のキャラクターに深みが出ないしで繰り返すが難しいお話だったんだろう。
 しかし、あれだな、キャラの自己紹介の時に桜散る背景に秀吉やムッツリーニは緑、明久は青という配色がムフフだったりするな。いや雄二の赤はまぁ熱血ということなんだろうが、赤の説明は無かったような気がするし。

*1:mon amieと美波の類似性もあるだろうし

*2:美波のモノローグにあった仏→英はともかく、→独の過程が省略されてたし。いや、確かに独語変換の意味は視聴者にとって全く無いのだが