魔法少女まどか★マギカ 第4話

 次回からこの番組は魔法少女さやか★マギカに。
 このまゝゝどかは魔法少女にならない(しない)つもりなんだろうか?。むしろそういう突飛な結末にしてくれたほうが面白いとは思うがな。もしくは最終回でようやくまどかゞキュウべえと契約して魔法少女になり、最初の戦いで散華するとかな。いったんはまどか・さやかの元を離れたキュウべえが、さやかと上條の修羅場に現れるところなんか、もう人の心のスキマにつけ込むのがうまいよなと。
 いやいやしかしだよ。人の死に臨んで日常の大切さを噛み締めたり、自分の心の甘さに気付くあたりの流れは迫るものがあったよな。ほむらがようやくまどかに理解され、彼女の意図が視聴者に浸透していくのもなかなかだった。今までの魔法少女モノはキレイ事だけしか見せてこなかったが、この流れは明らかにそれとは反する立場であり、地に足がついたものゝ見方のように思える。こういうやりとりとか、現実でも無いものなぁ。
 どうも魔女側は魔法少女側に比べて社会に害を成す立場らしい。自分の欲望の充足のために他人を巻き添えにするとかそんなの。今回自殺集会を催すように誘導していたようだが、コレ、自民盗政治時代を思い出させるよな。一般庶民が追いつめられて死を自ら選ばされるって構造。魔女が現実世界に姿を現さず、自分の土俵で人を惑わせるところも酷似。確かに本当の悪人ってのは自ら手を下さず、まるで被害者自身が自ら選ぶように仕向けるわな。が、魔法少女側もキュウべえのあり方からすると胡散臭いことこの上ない。マミやほむらが候補生に現実を隠すことも欺くこともなく直視させ、覚悟を決めさせるあたり確かに害を成す側ではなさそうなんだけどな。
 一視聴者としても、現実社会を今一度振り返り、自分のしていることに思いを巡らせるきっかけとなるような気がした。やっぱこの作品って、視聴者に対する問いかけというか、メッセージ性は強いな。こういうメディアだからこそ基本スタッフ側からの一方的な問いかけにならざるを得ないんだけど、たぶんいろんな年代・階層に伝わるように作ってあるように感じた。「おまえならどうする?」、「おまえならどう考える」って要素が強い。それでいて有無を言わせず台詞を聞かせるわけで、いやはやあまり新奇さは感じないけど全く退屈しないな。
 結婚適齢期を説明に絡める授業、なかなかにして笑わしてくれる。