ようやく自民盗消滅に向けて本格的に動き始めたのか。

 小沢が代表選に出馬だそうだ。そもそも先の衆院選民主党が自民盗を破って政権をとったときも、しばらくは民主党は自民盗の尻拭いで成果がほとんど出ないだろうと思っていた。が、鳩山が結構頑張っていたのに、終盤で沖縄問題でヘタれ、社民党を切るという誤判断を下して国民の信を失い、草の根政治家と思っていた菅が、実は自民盗顔負けの愚者だったとか、ちょっと笑うに笑えない状況が続いてきた。
 で、マスゴミはいまだに自民盗の悪事をスルーし、小沢をバッシングしているようだ。よっぽど小沢が首相になるのが嫌ならしい。で、支持者をトンデモない形で裏切った菅をマスゴミがヨイショとか、これまた笑えない。いくら菅が愚か者だとはいえ、正直、たった2ヶ月で辞めさせるってのは民主党の能力を疑われるわけで、表面上は菅続投と公には発言しなくてはならないのは民主党にとっても辛いところだろう。菅を辞めさせろという意見のほうがマトモなわけで、菅を擁護する事はマトモな人間を切り捨てることになるわけだから、これ組織としてやっちゃぁいけないことだわな。バカの意見がのさばっちゃう。まぁどうなるかはわかんないんだが、首相の能力がそんなに日本の建て直しのために大きな影響があるとでもいうのなら、自民盗でもなく、菅でもなく、小沢のほうがいいとはいわないまでも、はるかにマシな予感はする。まぁ予感なんで、本当に良くなるという確信も全くないわけなんだが。
 さて、日経も自分で本当のことをいうのはスポンサーに対する背信行為だろうから、ライターに寄稿させている記事に面白いものがあった。自民盗政権時にはあまり経営層を非難する言説はでてこなかったよな。日経では。
 第10回 それでは「権限委譲」ではなく単なる「丸投げ」です。

 経営者の口ぐせの一つに、「うちの社員は考えない。もっと自ら考えて、行動してくれればいいのだが」というのがある。皆さんも聞いたことがあるだろう。しかし状況を突っ込んで聞いてみると見つかるのは、そもそも社員に考える自由を与えていないという事実だ。

 上から命令が飛んでくる。「お前たちも考えろ」と言われるので考えて提案したら、「違う」と怒られる。なぜ違うのか、理由の説明はない(聞きたくても聞ける雰囲気でもなかったり)。やがて上の方針も何となく分かってきて、命令に対して「こうした方がもっと良くなりませんか」と考えて提案すると、「言われた通りやっていればいいんだ」と返ってくる。これでは誰もが考え、行動することをあきらめる。

 巷でダブルバインドと呼ばれている、典型的なイジメの構造だ。

 経営や上司は「分かった、であれば権限委譲してみよう」と言いだし、「さあ任せるから考えてみなさい」と部下や現場に号令をかける。けれども社員は一向に自ら考えも、行動もしない。いつまでたっても「権限委譲」の浸透した組織は生まれない。なぜか。

 最悪なのは「丸投げ」のケースだ。「任せたからね。自由に考えられて行動できていいでしょ。その代わり結果だけは頼むよ」。上司が自分の仕事と結果責任を放棄している。上から結果を問われたら上司はこう答えるだろう。「権限委譲の方針に従って部下に任せたのですが、結果を出さないのですよ。権限を移した以上、彼らの責任です」と。

 だったら上司であるあなたの仕事は何なのだ?

 「丸投げ」された部下はたまらない。結果責任を負わされるだけなら任されない方がいい。貝になって、指示通りに仕事をこなすことに徹した方が、まだ幸せだ。

 全部で5ページあって、トップページ以降のページは実はあんまりたいしたことを言ってない。が、経営層・管理職に対する言葉は厳しい。
 中堅キャリア官僚「俺にも言わせろ!」
 サブタイが覆面座談会「民主党政権で、政治家が官僚化した」になっていて、表面上は民主党叩きになっているんだが、中身を読んでみると、クズ官僚の晒しあげ記事だということがわかる。

 経済産業省課長補佐A氏(30代) 現時点で、関係が円滑という意味での「勝ち組」はうちの役所と文部科学省財務省さんでしょうね。うちの直嶋正行大臣は細かいところには口を出さず、我々の振り付けどおりに動いてくれます。やっぱり、「負け組」の筆頭は厚生労働省さんですかね。

 大臣が官僚の操り人形であることを誇る匿名経産省官僚。厚生労働省なんて、舶来新薬の実験台に国民を使ってきた省庁なわけで、バカにされるのは自業自得だろ。コレ以降大臣を貶す発言が続く。

 外務省課長D氏(40代) 「何でも自分たちで手がけるのが政治主導」と勘違いしていますね。それって、「政治家の官僚化」が進んでいるだけ。

 うちの岡田克也外相はあまり夜の会合も入れず、家に海外当局とのやり取りを記した大量の公電を持ち帰って熟読しているそうです。海外当局との人脈形成も含め、大所高所のことにこそ時間を割くべきでしょう。

 え?、大臣が家で熱心に仕事をするのがそんなに悪いことなのか?。外務省と言えば、合衆国日本植民地営業所としての仕事しかしてないわけなんだが、自分たちのデタラメな仕事っぷりを棚にあげて、真面目な大臣の悪口かよ。

 総務省課長補佐E氏(30代) そうそう。あと、うちの原口一博大臣が典型例ですが、「政治の基本は調整、根回し」という基本を知らなすぎですね。各省と何の調整もないまま、世間受けする政策やアイディアを打ち上げる。しかも、ツイッターで(苦笑)。

 そういや、調整と根回しで、郵政施設を身内に1万円で払い下げて、4千万だかで転売させ、国富を売り飛ばしたのはどこの省庁だっけ?。えーっと、ケケ中が大臣やってたところだよな?。総○省?、○務省??。そりゃ今まで自民盗のいうことを聞いているだけで、能力がなくても出世できた人の言う事はさすが常人とは違うな。

 財務省C氏 菅直人首相も、仙谷由人官房長官も、政策を運営していく術を考えたとき、我々を使うしかないと自覚したんでしょう。

 それにしても、菅さんの「消費税率10%発言」はまずかった。うちの幹部も知らなかったんだって、あのタイミングで打ち上げることを。税の怖さを知らない素人だったということを、世間に示してしまいましたね。

 すごいな。消費税率10%も、タイミングを知らなかっただけで、やっぱり菅に吹き込んでいたのは財務省だと暴露しているようなもんだな。これ、財務省は残さなきゃならないけど、今までの財務官僚は財産没収の上、一族もろとも皆殺しだろ。口には気をつけときゃいいのに。まぁ財務省に滑り込むワケだから、バカでもアホでもないわけで、これ、確信的に貧乏人から搾り上げて、金持ち、それも財務官僚も金持ちの仲間として懐にしまいこんできたわけで。

 厚労省B氏 うちの会社(厚労省)の先輩で、本当にその子どもが同級生からいじめられたケースがあるそうです。「お前のパパが勤めているところは、怠け者で、税金ドロボーばかりだ」と(苦笑)。社会保険庁の年金対応の問題のことを指しているんだと思いますが、逆恨みされて本当に刺されることだってあり得ますから、しゃれになりません。うちの妻は「ダンナが厚労官僚なんて、口が裂けても言えない」と嘆いています。

 社会保険庁が、職員としてではなく、組織として怠け者で税金ドロボーなのは間違いのないことだろ。自民盗・公明盗の口利きで、年金を払い込んでこなかった支持者に年金を与え、年金を払ってきた真面目な人間には払おうとしなかったワケで。

 総務省E氏 天下りシステムをはじめ、批判が当たっているところと、全く理不尽な批判とがありますね。はっきりしているのは、我々の世代にはもう天下りなど期待できません。

 いや、すごく天下り期待してたようだな。公務員を定年前に辞めさせられるのなら天下りもしかたがないとは思うんだが、公務員でいられるなら天下りは要らんだろ。天下りがなくなって、このまゝ霞ヶ関で日本のために働けるようになれて嬉しいの言葉が何故出てこないのか?。それでもこの期待している口ぶりからすると、よっぽど天下りが甘い汁だったんだなと。

 財務省C氏  民間のように、ある程度の年次になったら、管理職でいきたいのか、専門職でいきたいのかはっきりできる制度にしてほしいです。そうしないと、転職しようとしても、霞が関のルールしか知らない、市場価値がないただのおっさんになってしまいます。

 いや、管理職で行きたいのか、専門職でいきたいのかはっきりできる制度にしたからといって、こいつらのような官僚が、霞ヶ関のルールしか知らない、市場価値がないただのおっさんであることには変わりがないだろ。
 で、最後にこのようなあとがきが。

日経ビジネス2010年8月30日号に以下の特集記事を掲載しています。
霞ヶ関」をぶっ壊す
【主な内容】●復権する官僚主導・手玉にされる菅政権●霞ヶ関が成長を蝕む●官民合流の現場で化学反応・民間出身者登用で改革加速 他

 いやぁ、どう考えても官僚が悪者にされてるだろ。この覆面官僚とやらが、本当に官僚だったら、日経にいいように扱われたバカだとしかいいようがないんだが。自分の知人の話だと、官僚の中にも優秀で激務をこなしている立派なひともいるらしいのだが、民主党に干されて、愚痴を言っているつもりが自分のおろかさを曝け出しているわけで、どうも自民盗と癒着した官僚には救いようのないものしかいないようだな。