ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第1話

 日本は東洋のスイスたれ。魚拓
 てっきり上記の台詞は今の今まで日本の知識人の発言かと思っていたんだけど、今調べてみればDouglas MacArthurのらしい。というわけで、どうもスイスをモデルにした仮想国でありながら、終戦直後の日本が舞台らしい。それは即ち自民党の支配が終わった現日本のメタファーでもあるんだろう。炎の乙女も、いろいろぼやかされてはいるが、特攻隊をあらわしてんじゃないの?と思われるフシがある。BGMの曲調や村人の踊りにスペイン風、記述言語はフランス*1、軍関係はドイツ、ガラス細工はイタリア、そして時計の描写はモロスイスあたりと、他にも見落としているところはありそうだが、ヨーロッパ諸国の特徴が渾然一体となった設定だ。
 お話にしては強烈なフックがあるというわけでもないように感じたが、主役二人の紹介としては十分。そもそもこの物語が主に何を主張したいのかが現時点で不明なわけで、なんとも判断しかねるところではある。退屈はしなかったし、それなりにウィットの富む会話を鑑賞できたので不満はない。
 どこで読んだのか思い出せないのだが、本場んHKの紅白歌合戦が「歌の力」というのを強調していたが、実際に歌に力があるのならわざわざ口に出して言ったりしないだろ、そこにんHKの限界がってのを目にしていた。水樹奈々のワンコーラスはともかく、全然見てはいないんだが、そもそもんHKの紅白は年末を家族で一緒に過ごすネタにしかなっておらず*2、紅白に歌の力云々を論じる事自体ナンセンスだとは思う。むしろそういう歌の力に言及するんであったら、まだ真・恋姫†無双の最終回のほうが表現出来ているよなと思う次第。この作品も音楽に意味をもたせたいらしいが、それがどのような形になるかは期待度大である。
 とりあえず急いで第1話を視聴したが、次回感想は間が空く予定。 
 

*1:印鑑に“彼方”という漢字はないだろ!とは思ったが。

*2:いや、ある一定の数それが達成出来ていること自体凄いことではあるのだが