神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 第12話

 エレインドゥースが生きていてビックリ。
 うーん、微妙。クチバカオルも結局は自分が死ぬことによって贖罪されるかもってだけだったし、世界の消滅が思ったよりしょぼかったし、なんかあっけなく世界を救ってしまったしで、なんかごちゃ混ぜっていった感じだった。フォロンがコーティと出会って変わったってことがコーティを蘇らせる原動力になっているのが謎。
 信頼関係ってのがどうやらポイントみたいなんだけど、割と激動の展開が目白押しだったせいか、落ち着いて結んだ信頼関係の積み重ねを感じにくくて、どうにも上滑りしている感じがした。でもまぁこれは尺の問題もあるわな。かけがえのない日常ってのは前シリーズで描いたから今回はいいのか?ってとこもある。
 結構面白いフックは散りばめられているんだけど、うまく生かされていない感じだ。最後創世楽器が壊れたまゝ放置ってのも意味のあることなんだろうが、別に無くても困らない提示だし。孤児院の屋根でぼんやりする大人のフォロンで〆ってのは、このクリムゾンシリーズは打ち止めってことなんだろう。実は前作の日常のドタバタが好きだった自分にとっては、どちらかというと、あれをダラダラやってほしかったところ。
 とまぁ、ちょっと期待していた割にはいまいち途中からストーリー部分で息切れを感じてしまったために辛口となってしまいました。全体から受ける印象はただひたすら安っぽいの一言。世界を救うという大それたことを最終ミッションにしてしまったがために、それを補強するための理屈付けがどうにも準備不足というか構想倒れというか。で、それを個人的な信頼関係やかけがえのない日常とやらと無理矢理繋げようとしたために、どうしても無理が出てきてしまったのではと。小説版だともうちょっと上手く処理されているのかな?。前半部分が人間ドラマとしてよく出来ていただけに、後半ハリボテになってしまったのはとてつもなく残念でした。おもろ。