シャングリ・ラ 第2話

 説明口調が珠に瑕。
 舞台が日本であるのは間違いないにせよ、國子、香凛、美邦、涼子の勢力は、別に外国の勢力を代表しているわけでなくって、現在の日本にある勢力を代表しているものらしい。香凛のやってたことは情報の非対称性を利用して金を稼ぐっていう、スティグリッツだかが提唱していた現象だわな。ある意味わかりやすいんだけど、早口でなんとも。
 美邦はコネ社会のメタファーか?。追従モノを無法状態で処理し、日本的に水に流すところなんてメッセージとしてはわかりやすい。同じようなことだが恐怖を利用して部下を使う涼子は政界あたりなのかね?。いやちょっと判断に迷う。
 共鳴するナイフだとか、痕跡を残さない敵だとか、オカルティックなギミックはちょっと萎えた。GONZOならもうちょっとリアリティに振った設定作りができそうなもんだが、そうしてしまうとストーリーが暗くなって(かつ難解に)、訴求力が落ちるんだろう。もしかして、原作縛りな設定なのか?。やるなら突き抜けてほしいところだが、ちょっと中途半端な気がする。