とある魔術の禁書目録 第5話「十二時」

 12時近くまで風呂に入っている小萌先生も、その時間までやってる銭湯もなんだかなぁ。
 今回も叫ぶ詩人の会だったが、記憶を一年ごとに消さなければ死んでしまうという細工を施した教会という設定が秀逸だったわな。というか、記憶が脳を圧迫することが無いという小萌先生の理屈にマグヌスも神裂も思い至らなかったようだから、なんつーか、アホだわなと。結局高能力者の利点を独占するための特権階級のやりくちってのが今回見事に再現されてた。
 主人公の上滑り具合は今回も健在。インデックスを助けるのが最優先事項で、別にヒーローになりたいということが目的ではなかったろうに。彼が試行錯誤の末結論に至ったという筋がご都合主義なのはわかっていても、考えることの筋道を示したということで評価できるのだが、動機が青臭いよな。でもまぁ今までのキレイ事だらけの理屈倒れという流れが少し緩和されて見やすくなった。