二十面相の娘 第13話「白き炎」

 また去る二十面相。
 白髪鬼は結局二十面相の目的を知らずにただ愛されたかっただけなのね。しかし二十面相もとんだ女ったらしだな。そりゃ女も勘違いするでよ。チコも結局その範疇を出ていないような気がするし。どこか影のある男を演出し、真意は決して悟らせない。まぁ今の世の中ではこういうタイプはあまりもてないとは思うんだが、特にこの昭和の戦後期にはこういう男像とかはやったよね。
 軍人かと思ったら、研究者ですか。でもどれが本当の顔かわかんないから二十面相なんだろうな。また同じように別の港で泣かした女がゾロゾロいそうではある。