まぁ現実だと、落ち目の王家なんて喰い物にされるのがオチなんだが、それでも国民のための政府ってファンタジーは信じていたいよな。
うーん、正直なんの変哲もない脚本だと思うんだが、不覚にも涙を流してしまった。萌えの記号を多用しキレイ事で飾ってはいても、キレイ事ならキレイ事でもそれを裏付ける心理描写を積み重ねてきたからなんだろうという気はする。才人におあずけを喰らわせたり、癇癪を起こすルイーズに苛立ちをあまり感じないのも、これまでの蓄積だよな。「一人になりたい」→「ちゃんとそばにいてくれなきゃダメじゃない!」とかどんなハメだよと。
今回のテーマが推測しにくいな。契約の印が消えたものゝ、ルイズと才人の関係が続くというのは、強制力から自発的に変化しているという証*1なんだろうけど、そういう流れ自体は今までにも描写されてきているしな。虚無の魔法についての突き詰めと言ってしまうには情報が少なすぎる。三匹美姫が、ルイズとティファニア*2と後1人誰かってトコだが、そこらへんは続きをお楽しみっていったところだろう。
そもそも無印は「どうせ流行りのツンデレ萌えアニメだろ」と馬鹿にして見ていなかったのを、ためしにGyaOで後追いして自分的にヒットした作品である。たしかに大枠で見た場合、テーマや表現に新奇さもあまり感じられなくて、馴れ合いコメディではあるんだけど、人間関係にうまく誘導してくれ、ちゃんと集中させて手のひらで遊ばせてくれる作品ではあるんだよな。もちろん、そのへんの機微は今期も健在といったところか。伏線→回収のタイミングも考えられているっぽいし、しょうがないから付き合ってやるか程度の意識でチェックしてみたが、いざ視聴してみるとニヤニヤしてしまう。基本、感想は無しのつもりだが、なんか書いてしまいそうな予感はする。