為替がひどいことになっているねぇ。

 日本経済団体連合会 - Wikipedia

歴代会長 所属企業 就任期間
初代 奥田碩 トヨタ自動車 2002年5月-2006年5月

 図はここ10年来の株価チャートだが、見てみると、奥田が経団連の会長になってからトヨタ自動車の株価が上り調子となっている。就任前に株価が上昇して経営がよくなったから、その実績として経団連の会長となったわけではないらしい。Wikiを見ると奥田碩 - Wikipedia、かなり香ばしい人物であるらしい。
 よくよく考えてみたら、トヨタの強みは低価格で高機能な自動車ということだが、これは為替操作による円安でないと効果を発揮しない。そのために日銀が費やした金は2003年後期時点で

介入資金に“新手法”浮上 読売新聞朝刊 2003年10月8日 

今年度は上半期だけで11兆円を越える円売り介入を行った結果、為替介入の累計は68兆円にもなり、年内にも78兆円の為替介入資金枠を使いきる事態になってきた。

そこで、政府は政府保有米国債を日銀に引き受けさせることを検討しはじめた。
為替介入でドルで米国債を購入、それを日銀に引き受けさせて円資金にして、その円資金を為替介入の資金とする手法である。

 つまり、日銀が為替操作のために費やした金がアメリカを潤し、トヨタの懐にも入ったというわけだ。消費税の還付も受けて、ウハウハだよな。現在の日銀総裁福井はインサイダーとして有名だが、日銀の金をトヨタに分け与えて株価も上昇、ファンドで大もうけ。そりゃあまりに美味しくて辞められんわな。しかし奥田も日銀の総裁を自民党に打診されたものの、それは断ったらしい。
 どうも日銀も輸出企業への利益供与というのがあからさまになったということで為替操作はしない方針らしい。国民が苦しんでもトヨタが助かればいいと今まで思っていたんだから、トヨタが苦しんでも文句は言わないよね?。まぁ為替操作をするという奴がいれば、そいつは間違いなくトヨタの回し者なので、じっと観察することにしようや。