バンブーブレード 第23話「嘘と沈黙」

 おいおい、なんなんだ、この沈滞した空気は。
 原作をなぞっていたときにはゆるゆるな雰囲気だったのに、前進の溜めをつくるための挫折を描くのはわかりはするが、どうも面食らう。そういう作品じゃなかったろうに。かといって珠姫が負けてプラス思考で向上する展開もなしだというのはわかりますが。
 今週のGyaO昭和TVのアタックNo.1の感想ではないが、そもそも全員を救うって方針が見え隠れしてなんだかなぁですよ。キレイ事なのはわかるんだが、そもそも林先生の回では厳しさに部活を辞めという描写がなされ、今回も言及されていたが、そもそもあの問題児が部員を辞めさせているだけに、なぜあの二人を救うという提示をするのか、なんか理屈としておかしい部分は感じられる。
 金八のように、都合よく問題行動が毎週一つずつ起こるというのもヘンだが、問題が一気に全員に降りかかってくるってのもヘン。実はそうしているのかもしれないんだが、原作者と相談して無理のない展開にすべきだったのでは?と思う。どうせ原作のストックが尽きるのはわかっているんだから、クールを伸ばして丁寧に進めてもよかったのでは?。ダメになっているとまでは言わないんだけど、無理は感じられてしまうというか。まぁ最後まで視聴したら、今感じているもやもやも吹っ飛ぶような仕掛けが用意されていて、何の問題も無かったということも考えられるんですが…。順当に考えると「オレたちの戦いはまだまだこれからだ」Endだと思うんですよね。