GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- 第2話「ピノッキオ」

 うーん、なんか慣れたような気がする。
 第1話で他のサイトさんの感想を見ると、たしかにあんま褒めている人はいなかったような気はするんだけど、そうそう捨てたもんでもないよな…みたいなものを結構見かけた。いろいろ考えながらみていたのだが、なるほどと思えるところもあったりする。
 まず、やたら画面が明るいのは、イタリアの陽光溢れる風景を描きたいのかもということ。ドイツなんかは太陽に焦がれてイタリアにあこがれるらしいし、イギリス人なんかもやたら殖民地に行きたがったのは、莫大な利権のほかにも暑苦しい太陽が恋しかったらしい。アングラな物語を描きながらも、風景とのギャップを楽しむものなのかもと思ってみる。第1期は陰鬱な雰囲気を楽しむのには抜群だが、イタリアじゃないというわけだ。
 今回は登場しなかったが、ヘンリエッタの迷いのない恋慕は、まぁ操作されてるんだからあのくらいでないと…というものなんだろう。彼女が壊れていて、かつ彼女自身がそれに気付いていてはいけないわけで、真相を知るジョゼの苦悩と屈託のないヘンリエッタの明るさの鮮やかな対比を楽しむものなんだろう。日本人であれば忍ぶ恋のほうがウケはいいんでしょうが。まぁ私は第1期のヘンリエッタのほうがいいかなと、まだ今の段階では思ってはいるんですけどね。
 しかし顔の造形とかやたら平面的だなぁと。背景の色塗りにしても、まるで静物画を見ているような気が。でも芸術作品と呼ぶにはビミョーな出来ではあるんだよな。たぶん動画や立体性よりは、カットシーンの切り貼りという演出を重視しているんだとは思うが、明るさを記帳にするにももうちょっと深みが欲しいような気がしないでもない。
 台詞の溜めも無いわけではないんだけど、余韻は残さない方向性か?。ピノッキオが割とポエミィな感じではあるが、これもさらっと流す方向性。うだるような暑さでもないが、爽快でもないという雰囲気を表現しているのか?。これがイタリアなのか?。まぁさすがに第1期とあまりに違うので、まだ混乱しているんだと思うが、これまた慣れていくんだとは思う。
 物語的にはミッションが明らかになったので、特に迷う事はなかったかな。