音屋からのお届けモノ

 を今日受け取った。MDR-7506と愉快な補充部品たちですよ。白箱や簡易包装袋かと思ったら、ちゃんと陳列用パッケージに入っていた。裏の説明は英語とフランス語で記述されており、製造国はタイ。ちゃんとサマコバ仕様と書いてあった。とりあえずアニソンを何曲か聴いて、「もっけ」もMDR-7506を使用して視聴しました。最初聞いた瞬間、
 「弱った…」
 と思った。使用している自作HPAのハム音が左側からはっきり聞こえるのだ。能率が106dBと、K701の93dBと比べたら音量にして約4倍も違うので、感度の関係かもしれない。楽曲の場合はほぼ音が鳴り続けている状態なので、はじまってしまえば気にならなくなるが、アニメ視聴の時には、無音状態でハム音が気になったのでいただけない。いや、ヘッドフォンの責任では全然なくて、ワタクシが自作したHPAのせいなんですけどね…。
 音質についてダラダラ書いてみたい。やはりモニターということで、いろんな音がはっきり聞こえてくる。今までずっとK701を愛用してきたから自然とそれとの比較になってしまうが、K701では隠れていた音が見えてくるといった感じか。そのかわりといってはなんだが、それぞれの音の自己主張が激しくて、慣れるまで落ち着かなかった。一言でいえば元気な音という印象だ。
 音場についてはK701のほうが優れているように感じた。上記のようにそれぞれの音の主張が強くて、はっきりは聞こえるんだけど位置感が今一だった。特に女性ヴォーカルでも声をはりあげる傾向の音だと、目の前とか耳元で叫ぶというよりは、まさに頭の中に入り込んで喚いているという気がして、長時間聞くのは疲れるのかなと予想される。K701はちゃんと音源が自分との距離を保ってくれているような音作りだが、小ぢんまりとしすぎているように感じる。アコースティックな録音のモノを7506で聴くと、また音場感も違ってくるのかもしれない。たぶん今まで聴いた音は全部ミキシングの影響を強くうけていると思われるからだ。
 音の細部まで出してくれるので、むしろアーティストや音編集の表現したいことは7506のほうがよく聞き取れるような気がする。アニメを視聴しているとき、何度かスタジオ録音なんだろうなと想像できる場面が何度かあった。K701だと音をそのまゝ出してくるというよりは、K701の音場を表現するために、一度音を変換しているような感じを受ける。自然なのはK701のほうなんだけどね。でもそう考えてみると自然ってなんだろう?ということを定義しなおさないといけないのかな。
 K701と比べて高音が特に綺麗だともダメだとも思わなかった。多分中音域から高音域の広い範囲ではそんなに差はないのかな?とも思う。K701を聴いた時には弦楽器の表現が優れていると思ったが、7506でピアノが生々しく聞こえたので、どっちが上という事はないと思う。弦楽主体の音を7506で聴くとまたわかるのだろうが。
 低音はK701より出ているが、超低音域はぼやけている感じ。K701は低音は強調しない主義のようなので、今まで聞こえてこなかった音が聞こえてきて判断に迷っている状態なんだろうと思う。ベースの音はパンチも効いているので、低音が苦手という事はないと思う。
 と、エージングもほとんどなされていない初期の感想としてはこんなものかな?。900STのほうがきついがはっきりした音というのも、強力な磁石によるもんなんだろうな…とも思うが、よくわかんないな。低音がユルめだったので、どうせK701とは反対の方向性を目指すのならトコトン突き詰めて900にしとくべきだったかも?という考えが一瞬頭をよぎったが、基本ヘッドフォンを装着したらつけっぱなしになる傾向が強いので、即効疲れるに違いない。
 どうなんだろ?。アニソン(アニメ視聴が主体なら当然アニソンを耳にする機会が圧倒的に多いわけなんだが)を聴くには7506のほうがいいようには感じている。肩肘張らずに聴くのにはK701のほうがいいのだが。確かに値段が高いからといって必ずしもK701>7506とはならないのは面白い経験だ。

追記 ヘッドホンナビを捜したら、更地になっていてビックリ。数日前には見れていたと思うんだけど。