モノノ怪 第1話「座敷童子 前編」

 帰ってきた薬売りのオハナシ。
 前回同様緊迫感に溢れた作品作りでした。自分が名作以上の評価をつけることのできる作品ってのはこういう作品だろうから、気合を入れて視聴したいところではあるが…。
 身重の女が宿に駆け込んでいたわけなんだが、宿ってアジールの役割を果たしていたっけかね?。建物の作りがちょっと不思議で、西欧風にも見えながら、窓が寺社風だったので、元はなんだったのだろうかと訝しがっている。まぁそこらへん次回以降謎が明かされていくだろうから、あわてずに待ってろって感じですかね。
 実は広重の「大はしあたけの夕立」を買って*1いて、購入時に名所江戸百景を見て説明を受けたりしたのだが、このアニメの手法は浮世絵版画とはちょっと違うような感じを受ける。平面的な手法はよく似ているんだが、さすがに版画ほどのっぺりとしていないというか。下絵をそれっぽく書いておいて、彩色は水彩的手法、あとはコンピュータで紙の質感処理をしたんだとおもうが、所々に見える3次元処理など凝ってもいるので定かなことはわからない。
 個人的にはあんまり期待していなかったんだけど、一度目にすると引き込まれましたねぇ。話自体は終わってみると「なんだぁ」みたいな感じかもしれませんが、少し注目してみることにします。

*1:当然復刻版。一枚一万ほどで買える。浮世絵手法の保存に金が出ているらしい。現代の版画職人が昔の手法を発掘しているらしい。