ロミオ×ジュリエット 第3話「恋心 〜残酷な悪戯〜」

 うっかり剣を手にしてはいけないと思うんだよ。
 今、手許に無いんだが、原作の冒頭部を読む機会があった。やはり大幅な改変が行われているようで、前回指摘したヴェニスの商人ではないが、今回もシャイロックの名が出てくるなどごった煮の雰囲気がございます。
 他のサイトさんでもハッピーエンドを期待する方が多いのだが、まぁこの物語最大のポイントであるそこを外しては悲劇にならなくなってしまうので、まぁ本道を外れないと思う。わかんないんですけどね。
 しかし、義賊はともかく、支配層がガチガチの権力亡者で、商人が政治家に便宜を図るってどこの時代のどこの国のことよ?と思ってしまった。民から搾り取るだけ搾って考える暇も無くすってまんまじゃねぇか。エスカラスはアメリカなりユダヤ国際資本のメタファーか?とも思ったんだけど、隠しているところを見ると彼ら(だけ)に有利な金融システムのような気がしないでもない。
 アイリスの香り漂うってありうるんでしょうかね?。服に香を焚きしめるということはあったので、風俗としてありうるとは思うんだが2〜3本部屋にいけてた花の香が移るってことはありえねぇと思います。いや、ロマンティックさを出す演出だとは思うんですけどね。
 かなり面白くなってきました。考え直してみれば原作をそのまゝなぞるだけでは先が見えてしまってワクワク感がなくなってしまうので、改変はオッケーかな。最初から舞台や設定を利用した別物ってポーズをとっているので騙され感もないし。視聴者に手がかりをあたえつつ、先をどうしていくのか?という駆け引きが楽しめるという点で今後の展開が楽しみになっています。