がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第11話「わたしにもみえるよ」

 やっぱり長門茅原実里もハジけて歌いたかったんだ。
 冷静にコントロールされていました。もしかすると文化祭当日の描写はやらないのかと思ってもいたので、拍子抜けといったところでしょうか。まなびが転校して遠い空から文化祭に思いを馳せるわけでもなかったし、文化祭開催ミッションを無事こなしたという順当な流れ。
 結局、人に与えられるのではなく、自分たちで作り上げることの大切さみたいなもんを描きたかったんかね。まぁくどいようではあるが、二人の学園長が言い切ったことに尽きるんだろう。なんつーか、日本が技術立国から商業主義に移り変わっていく段階*1で失われてしまって、たぶん現在の日本の生徒の大部分は予想もできなくなってしまっていることを、丁寧に最初から最後まで説いて見せたってトコなんでしょうね。
 花火はさすがにやりすぎだろうとは思うのだが、そこはやはり第3話「月曜日じゃ遅すぎる」を受けてのことだろう。露店がひしめき合うというほどでもなく、バンドに集まる人だかりも少しまばらで、そこそこ人の少ない学園祭という風情はなかなか慎重に描写されていたと思います。
 ではちょっと巡回してきます。

追記 キーワードを含む日記を巡ってきたよ。

 20070422sc35多分イ - 黒熊のよちよち無料相談質屋さんとこが比較的近い感情かな。ただ、こういう方向で突っ込むのは無しで上記のエントリーをしたので、むしろ日本の伝統芸「見なかったこと」にしております。しかし、2035年の物語というよりは、現在の状況そのものを表していると思うんですけどね。いや、もう近未来SFなんて流行んないし。
 それでも裏方と表のバランスが取れていることにはつくづく感心する。

*1:あんまり正当化したくはないのだが、まだ自分が高校生の頃にはあった感じかな?。やっぱり中曽根内閣以降の内需拡大だの、金で人の頬をはたくようなバブルあたりから、何でも金で解決という風潮に変わっていったのだと思う。