いきいきホットライン

 今日は
 ▼ジャーナリスト 中森勇人氏
 ゲスト万歳という感じですかねぇ。あんまり浮かれてもいけないんだろうけど。
 まず、30代後半の25%が60時間の残業をやっているということに触れ、んHKのアナがそうすることがさも当然のように流して、「じゃぁ仕事の息抜きは…」というふうに持っていこうとしていた。そりゃぁな、年収1200万のんHKならわかりもするが、それでも50時間の残業でだぜ。週60時間といえば、9で割れば6.5時間とでるから、毎日6.5時間の残業をして、土日も休まずに13時間働くってことだぜ。もし、土曜も休日でないのなら、一日倍働いて、日曜も既定の倍働くってどんな奴隷かと思ってしまう。んHKはそうすることがあたりまえで、しかも企業ではなく社員のコストで勝手に息抜きをしちゃってくださいとでも言いたいんだろうか?。ゲストは週60時間の残業でもサービス残業とか言ってたし。
 しかし、ゲストの切り返しが上手かった。どうせそこまで過酷なことを強いる企業に尽くしたって、その企業が首を切りたいというのは明白なんだから、さっさと見切りをつけろと。どうせリストラされる確率が高いんだし、されてから慌てるのもあほらしいだろう?とのこと。まぁそこはんHKほどの高給を与えてくれるところなら選択の余地もあるんだろうが、仮に週60時間の残業だと、週100時間、年52週と考えて5200時間なら、時給600円で312万円。まぁそういう一年中全く休みなしで一日12時間以上働かされるような環境で年収が3〜400万しかもらえないのなら、間違いなく損なのでやめときなという感じはする。
 それ以降は、息抜きというお題に沿って、ウィークリーマンションを借りて帰宅前にそこに寄って自分の時間を過ごす人がいるとか、ヨットを友人たちでお金を出しあって購入し、余暇をはちゃめちゃに楽しく過ごすとか、年をとるにつれ生き方を徐々に変えて自分のやりたかったことをとことん楽しんでいる人の例を出していた。まぁんHKが「企業の命令で残業手当なしに超過勤務をするのは社員としての義務、それで疲れた精神や肉体を癒す役割は個人負担」という流れにしたかったのを、破天荒ではあるが楽しそうな人生を送っている人の紹介をすることで、見事にんHKのアナウンサーを惹き込んでいった手法はなかなかだった。まぁ楽しそうな例を見せられても、実現が不可能だったら意味は無いわけで、そこらへん何とかできそうなのが「ファンタジーを聞かされてがっかり」的なものはなかった。まぁ罪深いのは手に届くように見え(て実は届かない)ることなんだが、いろんな例を検討すると、実行に移すまでに計画が大変だとか家族がいればその説得が難しいとは思うが、決してやれないことではないんだよね。
 今からでも切り替えをするためにライフシェアリングという考え方を紹介していた。一日のことを例に考えると、24時間の配分をまず考えなさいということらしい。全体のうち、何時間を仕事に使い、何時間を家族のために使い、何時間を自分のために使うかと考えていくそうだ。当然寝る時間や飯を喰う時間も考えなくちゃならないわけで、そうやって考えていくと自分の人生についても仕事にたくさん時間を費やすことが自分の人生にそんなにメリットがあるものなのかを冷静に考えることができるようになるというのだ。なるほど。
 まぁなんつーか、今日はんHKの居丈高な意向を撃破したゲストに喝采を送りたい。まぁさすがに生放送とはいえ、構成はあらかじめ練ってあったであろうから、敢えてんHKのアナウンサーは嫌われ役を買って出たのかもしれないという可能性はある。しかし、打ち合わせや取材、不規則な勤務時間で大変な思いをしていて、んHKのアナウンサーも、自分は他人より給料が高くて当然なんて思っていたのではなかっただろうか?。ホワイトカラー・エグゼンプションにしたって、マスコミの最初の取り扱いはごくわずかで、自分がその法案の存在を知ったのは某巨大掲示板が最初だったぐらいだ。もし反対の気運が盛り上がらなかったら、スポンサー様である大企業と一緒になって、「労働者は無賃で経営層に奴隷のごとく奉仕すべきだ」と労働者を叩いていたことは間違いないわけで、まさか、今更マスコミは「自分はWEに大反対するつもりで、大々的にキャンペーンをしようと最初から思っていた」とかいうんじゃないよね?。
 しかしいくらマスゴミといえども、こういうゲストの紹介をする場としては少しは機能しているわけであって、情報提供のメリットはさすがに感謝しないといけないとは思う。しかし今日はじめて3S政策なんて知ったよ。スポーツ・セックス・スクリーンで敵国の国民を堕落させるといった手法らしいのだ。*1まぁ現在の状況をみると、マスコミはまさにそれを率先してやっているわけで、功罪でいうときっと罪のほうが桁違いに大きいのだろう。まぁおおっぴらに警告をするとスポンサー様に叩かれてしまうから、善意のマスコミ人はメッセージを隠しているとは思っている。ただ、そうなると情報の裏を読み取る力がないと、表面づらだけで堕落方向にまっしぐらなんだよね。コレが中曽根政権からの中教審・臨教審の愚民化政策によって思考力が奪われ、ますますマスコミに踊らされて権力者が好き勝手する状況になっているんだとは思う。教員の免許更新制も、国家にとって都合の良い奴隷・物を考えない愚民を育てることができない教師は更新時に首を切ろうということなんだろう。マスコミも管理職の上のほうにいけばいくほど黄金色の鼻薬を嗅がされているだろうから、今から日本を良くしようとしてもかなり厳しいのだろう。まぁんHKの職員も上の方の不祥事で視聴料の不払いにあっていて、自分の生活がおびやかされていると感じているだろうから、ぜひ政権に擦り寄って視聴料の義務化をして欲しいところなんだろうな。んHKも政治屋の不正を糾弾して、政権を国民のためのものにしていけば、信託も得られると思うのだが、こう権力者と一緒になって労働者を叩いてちゃねぇ。まずマスコミの立場で日本を良い方向に変えることが先だろう?そしてそれから国営放送にでもなんでもなってくれれば良い。それにしてもまず不祥事を働いた上層部の責任を厳しく糾弾しなくては次のステージにいけないとは思う。他の会社に役員だか顧問だかで再雇用してもらうという逃げをうったんだから、よほど厳しくしないと納得しないと思うよ。なんで政治屋を使って義務化しようとしますかね?。よけい反感を買うだろうに。

*1:無理やりアニメ鑑賞につなげると、まさに月面兎兵器ミーナに感じていた妙な違和感というのはそうだったのかと今更気付く。スポーツ・お色気・マスコミ(スクリーンの裏側という意味で)という材料がすべて揃っている。フジテレビの電車男の公式では女子高生スポーツアナなんて設定は微塵も見当たらないから、アニメスタッフの扇動か警告かのどちらかなんだろう。もうちょっと話を深く掘り下げることもできると素人判断でもできるのに、やってないのはまぁそういうことなんかな?と思わんでもない。難しいよね。真意を隠してでもスポンサーの意向に従わなくちゃ、出番すらないのだから。まぁわかる人にはわかってくれと隠す程度で、噂になるほど真意を明らかにしてしまうと次から仕事が来なくなっちゃうわけだしな。