石油ファンヒーターが壊れた。

 昨晩から点火しなくなったので、夕方に電器店に修理の依頼に行く。なんかよっぽど軽微な故障でない限りJPY8000ほどかゝるといわれる。実際の部屋の大きさより容量のでかい機器を奮発した記憶があるのだが、一万以上はしたような気がする。エラーメッセージによると電気系統の故障らしくて、熱でICでもやられたか?と素人判断している。目で見て判断できる故障なら自分でもやってみるつもりなんだが、テスターを持っていてもどこをどう調査したらいいのかすらわからないのは困りますなぁ。
 見積もりの段階なんだけど、十中八九は一万以上の修理になりそうという店員の雰囲気だったので、帰宅してから某巨大掲示板にて製品の物色を試みた。環境問題とかで大手メーカーはことごとく撤退しているらしくて、選択肢は故障した暖房器具専業メーカーのコロナ・ダイニチ・トヨトミぐらいしかない。あと掲示板で見て半ば笑ったのは、10年以上使っているFHはほとんど壊れていないという評判で、壊れたから買い換えるという人は5〜6年ぐらいが寿命と考えているっぽい。酷いのは1〜3年でも壊れるという書き込みをちらほらみるが、さもありなんといった感じか。
 日本の工業製品の素晴らしさなんて言われているが、もうコストダウンに伴う耐久性の低下、いやもっとハッキリ言ったら信頼性がもうなくなっているんだろう。ソニータイマーの例を挙げずとも、消費者に買い換えさせるために製品サイクルを短くするってのはもう一般の常識になっていると思うんだけど、それでも10年ぐらい前は製品の魅力で買い換えさせるという気概が感じられたように思う。確かに機械というのはいつかは壊れるのだけども、壊れるのを前提に設計するのもなんだし、耐久性を犠牲にしたデザインや信頼性の低い設計をするってのは、ここで言ってもどうしようもないんだけど、日本の工業力の凋落を感じずにはいられない。構造が単純だから一概には言えないが、実家にあったアラジンの石油ストーブは実家を出るまで壊れたことが無かったし、たぶん今も現役で稼動しているのだろう。
 やっぱり最悪1〜2年で故障するのを承知の上で、新しいFHを買わなきゃならないのかとは思っている。今年が暖冬で、今ぬるくなってきている頃だからまだよかったものゝ、厳寒期だとどうなっていたのやら。FHにあれこれ機能がついていてもどうせ使うのは温度設定ぐらいなもんだから、ならば壊れにくいのを最優先に選びたいのだが、そういう情報に限って手に入れられないんだよね〜。みなさんなにか良い製品をご存知でありませんか?。