おしゃべりメイド

 を購入した。AKIBA PC Hotline! Junk Blog.: 「萌え」と電子パーツの融合グッズ?
 もともと他の商品を買うついでに、つい目に留まって散々考えた挙句の果てに購入に至ったわけなんだが、まぁ正直大の大人が恥ずかしげも無く購入したり、これ見よがしにエントリーにインプレを書くもんでもないとは思っている。しかし購入するかどうかの熟考中にエントリーのネタにいいかもと思いついたのでお付き合い願いたい。今回だけでなく各論も日をまたがって記述するので、めざわりな方はとばしを推奨。
 目に付いてそもそも気を惹かれたことが謎だとは思うんだが、中学生のとき、さすがにしゃべりこそはしないが夜店で見つけたのらくろのフィギュアに魅せられて随分お気に入りにしていたので素質はあったのですよ。ソフビ製だったと思うが、雑な塗りでどこがいいのか客観的に考えるとやはり謎ではある。このおしゃべりメイド三人衆も二千円超えなわけで、冷静に考えると同じ値段でもっと作りの良いオタ向けフィギュアを購入したほうが満足度が高いハズ。もちろんそういう選択肢もあると知っての上で、ネットでこの製品の作りが雑であるということも承知の上で購入した。たぶん常用することは無いだろうし、しばらくネタにした後は押入れの肥やしにしてしまって二度と目にしない可能性が大であることも、捨ててしまう可能性も少なくはないというのも確認の上でである。もちろん後悔はしていない。今調べたら、通販で送料込みでも今回の取引よりぐっと安く購入できるサイトを発見してしまったのが悔しいぐらいである。
 さて、単にかわいいから買ったというのでは中学生の頃の私と何ら変わりが無いので、やはりここはもうちょっと企画者の念頭にあったものを考えながら話を進めてみたい。上記リンクではどうにも秋葉オタ向けのグッズとしての下心が見えるのだが、実はおしゃべりメイドググると、パーティーグッズとしての販売が多くヒットする(どうせすぐすたれる商品なので、興味がある方はすぐにぐぐっていただきたい。)。それもなんかの宴会芸の景品として*1である。パケ台紙の裏には対象年令6才以上とあって、まぁたしかに勘違いした中高生男子が買いそうな気はするが、それにしても秋葉で売られていたのは仕入れ担当の遊び心程度、悪く言えばこれがあたると思って仕入れたのならちょっとおかしいのではないかと思わんでもない。いや、購入した私を否定してしまうことになるんだが。まぁ確かに景品のおもちゃにオタ向けのフィギュアはさすがにヒくとは思う。まぁ萌えを全面に出さずに、「最近世の中ではメイドなるものが流行っているそうだが、その正体はこれか」と権力争いに夢中で世情に疎い上司あたりに献上するのには最適かもしれない。そう考えると少ないコストでその場をほんのちょっとだけでも盛り上げられればいいものと考えるとあながち狙いは悪くないのかもしれない。どうにも私はこの製品に強い思い入れを抱いてしまったせいか、生まれた瞬間から使い捨てられる運命にあるという身の上はこの上も無く辛いものを感じてしまうのだが。
 そういう風に考えてみると、さすがに企画者の意図とは明らかにずれているとは思うのだが、まぁオタ向けに氾濫している「消費者に媚びて萌えを商品化する」という目的がほとんどないという部分に私は惹かれているらしい。まぁ下半身に訴えかけるのではなく、動物の赤ん坊に見られるかわいさを目指した部分というか。キャラクターデザインに金だけでなく手間すらかけていないのがパケ台紙のイラストからも散見されるのがペーソスあふれる。自分的にはいくらコストを極小に抑えるといっても企画もしくはデザイン現場の担当者がなんらかの思い入れを持って作ったのに違いないと思いたいのだが、あんまりそういう要素は見当たらない*2かな?。私の見つけようが足らないのだとは思うんだが。なんつーか3人ともけなげな感じで、なぜか今話題のツンデレを排除しているのも考慮対象だったりする。
 まぁだらだら書いたが、ちょっと長くなったので“はじめに”の部分はこれでおくことにする。以下各論に入っていくが、各メイドたちの記述中でも総論部分は気まぐれに入れていくのでご容赦を。

*1:忘年会も近いからそれ向けなのかもしれん

*2:別に非難しているわけではない。そもそもが使い捨てられるものに必要以上の金や時間、手間を掛けるってのは仕事人としては非効率だと特に民間では判断されると思うので、担当者は当然そうすべきですらある。