読書中

 今日買った本を読んでいるのだが、昔の方がかなりの格差社会なのに現代の庶民はなんて気が抜けているんだろう?というのと、昔も馬鹿な大衆はいたんだと思うんだけど、結構本音ではわかってたんじゃないか?という部分を抜粋。

 この時代の小学校は、尋常科が六年、高等科が二年となっていたが、尋常科を卒業して中学校へ行くことができたのは、頭が良くてお金のある家の子供だけだった。

 僕は「七つボタンに桜に錨」の予科錬に憧れ、志願しようと内心決めていたのだが、アルバイト先の新聞店の主人に相談すると、主人は僕をそっと裏庭に誘い出し、声を押し殺すようにして「やめとけ、予科錬など海の藻屑となるだけだ。軍需工場にでも行って働いていろ」と言った。
 だが、当時僕は、国のために戦死することこそ「故郷に錦を飾る」唯一の美徳だと信じていたので、…
 (太字は私の処理です。)

 まぁ、当時の新聞店の店長はちょっとしたインテリなのかもしれませんが。