通勤途中のラジオで

 安倍首相の対中関係改善をんHKがやけに褒めてた。話は変わるが、先週のいきいきホットラインは更年期障害についてで、今週は着物についてです。先週はかなりツッコミどころが多かったのですが、世間的に実害が無いテーマだったせいか、生暖かく見守ることが出来ました。なんか更年期障害とかで精神科?だったかを訪れる職種に特徴があって、マスコミで槍玉に挙げられた人が増加するらしい。去年は郵便局員が多かったそうだ。というか、それ更年期障害じゃないですから。…というツッコミが多かった。着物については結構ミニ知識が面白い。むかしはほとんど着物を洗わなかったため、右前や左前を汚れの程度によって切り替えていたそうだ。なるほど。
 さて、政権交代直後は下手をうって好感度を下げるわけにも行かないので、安倍政権が実は国民のための政治をやってくれるものだと断定は出来ないんですが、印象的には舵の操作を乱暴に扱って船客が酔っている隙に懐に手を入れて財布を盗むような政治だけは続けないでくれそうな気がします。前の政権が残した傷跡があまりにも深かったために混乱はしばらく続くだろうし、いくら最善手を尽くしたところで結果が出にくいことだと思う。日本の政権交代時の常として、いくら前の政権が間違っていることをしていたとしても後継者を名乗るためには悪口を言えない*1という、まことに奥ゆかしい伝統がありまして、総裁選でも候補者三人が前任者の政治手法をけなしたくてうずうずしている様子がまた香ばしかったのは記憶に新しいところ。しかし、あとあと何を企んでいるかわからないので、これまた油断がならないのですが、前任者がぶち壊した対中関係の修復のために、早々と訪中*2したのは評価しても良いのではないか?と思った。
 イラク戦争時から、大量破壊兵器を持っていないイラクを優先的に侵略して、核兵器がどうのと当時から騒いでいた北朝を放置していたのは、「アメリカは大義名分的におかしい」と思っておりました。そして実際にイラク大量破壊兵器が無く、かといって占領したイラクの治安がいまだに悪いままであることで、誰も口にはしないけど戦争を吹っかけた罪が明らかになったせいでアメリカの北朝に対する発言力はますます低下した模様。日本も前政権がほいほいと尻馬にのったせいで、中東の友好度は低下するわ、アメリカの半島におけるプレゼンスが低下しつつあったのに中国の神経を逆撫でした前首相のせいで、ますます瀬戸際に立たされていたわけです。フットワークの軽さはなかなかでした。でもアメリカとの関係を絶つわけにもいかないんですけどね。まぁこれからは天秤外交にならざるを得ないんで、まさに立つ鳥あとを濁しまくりというのは後任としてうんざりだろうな。
 

*1:お隣の国ではむしろ政権をとったら正当性を主張するために何が何でも前政権を罵倒するという習慣があるらしい。どっちにしても気が滅入る話ではありますな

*2:前政権が日本をアメリカに売ったのに対し、現政権は日本を中国に売るのかもしれないが。