となグラ! 第4話「にゃあ〜( ゚ω゚)」

 初音はレイヤーなのか?。真性レイヤーでも日常からコスプレはしないと思うんだが。
 一番気になったのはニーナの素性。まりえにあれだけしつこくかまうことが出来るってのは、つまり友達いないだろう?という疑問が初めの描写から沸々と。まぁ日本人が描写する典型的な人懐っこいアメ公そのものではありましたが、どうなんだろう?。クラス内での女子グループの構成があって、ニーナといえどもあるグループの一員で、そのグループのインターフェイスとしてまりえを招待するというのが普通の描写だと思うんだが、そういう描写が一切なく初めからまりえとニーナとの関わりだけでした。まりえが鬱陶しいと思うまでもなく、たぶん周囲もそう思っていて、どのグループにも入れてもらえず孤立していたと考えるのが自然ではないだろうか?。一番の親友がぬいぐるみだってのもそれっぽいし。まぁあんまり深刻に考えることもなく、ニーナと周囲は適度な距離を保てているかも知れんのですが。原作は堀部秀郎下敷きの付録についていた雑誌しか読んでないのでなんとも言えません。深読みすると恐るべきメンヘルの世界と思えてしまうのが怖い。
 それに対して勇治のお兄さんっぷりが際立っていましたね。もう初めっから友達が出来そうもないまりえのためにすべてが計算づくの行動*1ってのが参りました。香月への絡みも、まりえにツッコますための演技に思えてきます。まりえを放っておくと自分のことにしか意識が向かなくなるために、どうしても意識を外に向けたい。だがまりえは人懐っこい人間が苦手だから、勇治が構ってやるという形は取れない。だから頼りない人間であることを装って、せめて兄を通じてでも他人に意識を向けさせるというかなり考えられた手法なんですよ。そしてどうやら勇治が日常から自分に絶大な気を遣っているらしいことをまりえも知っているような描写。そしてニーナも今回の仲立ちの立役者が他の誰でもない勇治ただ一人であったことをわかっていたという描写。まりえもニーナも両方成長させるとはにくい演出(原作でもそうなんだろうか)。
 なんつーか、まりえが起き抜けに履くスリッパを見て冬でもないのに暑苦しいだとか、陳列されているモデルガンのルガーがP-08ではなく海軍仕様*2のものであったとか、ニーナのキーンはアラレちゃんか!とか結構瑣末なことにツッコんでいたのですが、いやいや台詞にも表情にも一切の無駄がない、かなりハイレベルの回でした。なんかパンツアニメとバカにしてはいけませんでしたね。二度見したんですが、視聴態度が引き締まりましたよ。

*1:視聴者に明らかにした描写はニーナの作った餃子をまりえが自分から進んで食べた直後のみ。勇治は気を遣っていることをなるべくまりえに悟られないように気をつけているという設定でしょう。

*2:砲兵仕様のもあった。いやマニアということもあるんだろうけど、単純にバレルが長いほうが射程が長いんだろう。