貧乏姉妹物語 第3話「にんじんと嘘と越後屋姉妹の日」

 大根一本10円、人参三本50円は安いと思うけど、豚肉100㌘88円は安くはないなと思った自分がいる。
 話は少し向上したかな。せっかく譲ってもらった豚肉を山田姉妹の目の前でペットに与えるとか信じられないんだけど、いくら貧乏人と金持ちのギャップを感じさせたいといってもあれはいかんだろうと思いました。まぁあときょうとあすはベタベタしすぎ。きょうは中三だし、子育てもわかっているだろうからアレでもいいんですが、あすはあれじゃぁ4〜5歳ぐらいにしか見えない。家計を守っているぐらいだからもうちょっと大人っぽくてもいいような気がするんだが逆だよこれじゃぁ。というか仲の良い姉妹ってあんなものなのか?。
 特売を漁るってのはむしろ金持ちの家庭教育としては当たり前*1であって、越後屋姉の気持ちがわかるような気がした。というか越後屋姉@進藤尚美じゃん。エンドロールで初めて気づいたよ。あらためて聴くと、確かにのどで響く声質は進藤尚美なんだが、ガンダムシードシリーズカガリの少年っぽい声も、舞-HiMEシリーズ静留のようなうら若い京女の声も想像できないほど声質が違っちゃってますよ。こういうのを聴いちゃうとなかなか仕事としての凄みを感じてしまいます。あぁ話はそれました。
 妹に課題を与えながらも、与えっぱなしではなくて裏から見守る(見張る)のもちゃんと面倒を見ているということだし、最後妹の申し出にもちゃんと自分から真実を言うまで余計なことを言わなかったりするのも母親の風格十分。というか未熟な母親は話を最後まで聞かずに頭ごなしに叱り付けたり、変に気を回して申し出の前に許しちゃったりして、だめにしちゃうんですけどね。ニンジンが買えなかった顛末を知った上でのあの対応だから、妹に対して法外な時間と気を使っているわけですよ。自分のことは後回しなんだろうな。今時の子とはとても思えない。まぁ妹のほうは豚肉の件で姉があとをつけていたってわかっているはずなのに、ニンジンの時には姉がもしかしてなんて思わなかったのだろうか?。まぁそんなバカな娘だからこそ姉は全力で妹に向き合っているんでしょうが。
 そう考えるとむしろ山田姉妹は姉妹愛に溺れちゃっているというか、それだけ分かり合っているんだったら浴衣と花火とりんご飴の日のあのすれ違いは不自然のような気はするのです。自分が早めにスーパーに駆け付けて豚肉を手に入れていたり、あすの願いを聞き届けて豚肉を譲るなど、きょうの行動も美しいんだけど、なんつーか越後屋姉よりは能天気のように感じて*2しまいました。まぁ確かに越後屋妹とあすが今回の話の主役ではあるんだけど、むしろメッセージの軸には越後屋姉が据えられていたと思う。でもそれは視聴者に伝わるんだろうかねぇ?。
 OPの序盤、足音から始まるのはなかなかいいですなぁ。

*1:成金はともかく、金持ちはとにかく入りには限界があることをわかっているから極力出のほうをおさえるらしい

*2:ある程度あすがしっかりしているからこそ、きょうは妹を教育する必要はないんですけどね。