ガラスの艦隊 第7話「叱咤のごとく…」

 か、かっこいい。
 4隻の宇宙船に先導されてアプローチする風景もカッコよかった。あの速度で着水したらもっと派手に水しぶきをあげそうなもんですが、そこはツッコまない約束なのだろう。あとミシェル人気で街の人に好意で受け入れられてまんざらでもなさそうなクレオもなかなか。ラルフもあざといほどの描写なんだけど、見ていて嫌味な感じが全く無いのも感心。これはこういう作品なんだという割り切りによる部分も大きいとは思うんですが。
 ミシェルが号泣する場面にはやられました。まぁこの不意打ちというか、視聴者にほとんど考える時間を与えず、瞬発的に紙芝居をめくってみせる手法は素直にスタッフの勝利と思いたい。そして甲斐田裕子もなかなか上手いんじゃない?。ミシェルが実は女だったというのは別に驚きでもなんでもないんだけど、このまゝ男であるということであっても違和感は全然ありません。貴族のお嬢様の口調・声色も自然だし、兄が打ち負かされて男として生きる決意をしたときの声色もたどたどしさを残す表現ができており、演じわけが適切だと感じました。この人はぶっきらぼうな女役が多かっただけに、これだけの演技の幅を見せ付けられると新鮮さで目が見開かれる思いでした。
 まぁ考証が滅茶苦茶とかあるんですが、これだけ熱い思いをさせてもらうとあんまりけなす気になれないのが不思議。