ARIA The NATURAL 第3話「その 流星群の夜に…」

 うーん。今回は割と良かったかも。
 流星が何で見えるのかといったら、重力云々よりは、惑星の公転軌道上に流星を発生する塵の群れが存在していて、惑星がそこを通り抜けるためであるからなんだけど、そこまで説明すると色気もなんもあったもんじゃないわな。
 なんというか藍華の淡い恋心が微妙なツンデレ具合もあいまってなかなか新鮮。これが男をモノにするっていう描き方なら興醒めですが。アリスも灯里も朴念仁で(という描写だと思うんですが)それがさらに清々しさを演出。
 雰囲気アニメだからこそ世界観とか作画が重要視されると思うのですが、なんだか微妙感漂います。前回イタリア風味だったのが、今回キノコ鍋とか、広場の屋台が和風とか、いろんな文化の混淆というよりは単純にイタリアと和風の二本立てというのがどうもなぁ。開拓期には合衆国風味もあったろうに。どうもイタリア風味に憧れながらも日本人であることも捨てきれない中途半端さが自分的には引っかかります。もしかするとネオヴェネチア以外の都市もあって、そこは日本でもイタリアでもない文化が息づいてでもいるのだろうか。
 作画は水面の表現が前作と比べて良くなっているような気がする。が、もうすこし波は細かいほうがいいような気がする。前回も述べましたが、水の表現に凝っているのに背景とのつなぎ具合を工夫したらもっとよくなると思うんですが。もしかするとDVDでは改善されているのかもしれませんが。
 あまりにキレイ事に割り振っているので、各サイトさんでも賛否両論なのですが、Ariaのどこを評価すべきで、どこを評価すべきでないのか、帰宅時の車の中で考えていたんですが、今酒を飲んでいて考えが上手くまとまりません。未だにウンディーネとしての魅力を見せない灯里たちにツッコミを入れるサイトさんも多いのですが、ここもどう考えるべきか悩みます。所詮商売、所詮見世物、所詮キレイ事ではあるのですが、二期をやるからには敢えて製作者が伝えたいメッセージがあるのであろうと思ってはいるのですが・・・。