いきいきホットライン 希望社会が見えま すか 第二回

 今日は話題のあの本の、あの人。

【どうして格差社会なのですか?】ゲスト:東京学芸大学教授「希望格差社会」著者 山田昌弘
○ あなたは、なぜ格差社会が存在すると思いますか?
○ 資本主義の世の中、格差社会はしょうがないものですか?
○ 競争社会と福祉社会のどちらに賛成ですか?
○ 若者にとって、今の日本は夢や希望の持てる社会ですか?

 概要は昨日とおんなじでした。ただ今日のほうがわかりやすい。わかりやすさというのは却って危険だったりするのですけどね。事態は変わらないのに、いいガス抜きになってしまって、結果的に追認という形になってしまうのは避けたいところ。ただ、格差をつけたい側のほうが圧倒的に強いから、できもしないことを言って煽ったりしても、それはそれで罪が深いともいえます。難しいんだよね。番組を作る方もゲストとして意見を言うのも。
 昔のほうが格差が少なかった…20〜30年ぐらい前というのは私の実感にも合っているなぁ。ただ、もしかするとそれは今までより人々の貧乏への耐性が強かっただけとか、単に日本が成長期だっただけであるということなのかも知れず、そこらへんゲストの数値的説明1997〜1998が激変期というのはなんとも言えません。そういう意味でいったのかすらわかりませんし。
 示唆的なのは終わりごろの「アルバイトの質が悪いと企業が言っているが、バイトだってバカじゃない」ということですかねぇ。もらう賃金以上の働きをしたとしても、それは雇う側をつけあがらせるだけなので、さっさと見切りをつけて他で働いた方が良いとも受け取れる。そしてそれは確かに賢いやり方なのかもしれない。どうせアルバイトという身分から逃れられないのなら、今の時代割のいいバイト先はそこそこ見つかるというぐらいにはなっているとは思います。無理をしたとしても実入りは少ないわ、悪徳企業はさらに居丈高になるわで、しがみつくだけ確かに事態を悪化させるだけですわな。正社員の側でもよっぽど管理職が理不尽だったら、部下が全員転職でもすれば管理職が悪いってのが示せるんですけどねぇ。今日の番組でも言っておりましたが、雇用の流動性が実現しているのだったら、こういう方法も取れるんですけど、そうではないから。まぁ被雇用者が濫用しないとも限らず、考えものではありますが。これだけ雇用側がめちゃくちゃやってしまっていると、反動がものすごくあるとは思います。そのためにも今までの経営責任を追求しなければ大変なことにもなりかねないとは思います。まぁそうならないように逃げきり世代は思いっきり締め付けてくるでしょうけど。
 日航の事件についても繋がってきますので、ここらへんで。昨日よりは実りがあったと思う。