SoltyRei 第14話「心覆う闇のために・・・」

 うーん。寝る前に見たほうが良かったなぁ…って一週間ほど前にも同じようなことが。
 ロイとソルティの精神的な繋がりを一度は断つ必要があって、まさにガチで勝負してきましたよ。しかし構成を考えれば十分納得。それまでロイは失われた娘で精神的放浪状態にあり、その解決を図らないことにはソルティとの強い絆は生まれないわけで。そりゃどこかでリタの死亡確定情報にぶち当たるよりは、実際に生きて会いそしてまさにソルティとの繋がりを創生するためにロイの目の前でのリタとの切断というこの展開は確実かつ劇的なわけですよ。まぁ遺伝子レベルでの確認がなされていないし、あくまで状況証拠しかないと物語中何度も確認しているぐらいなので、実はロイの娘はローズでなく、本当の娘とやらがでてくる可能性もあります。ソルティとの精神的繋がりを作るために、ロイが自分の気持ちに整理をつけることだけが出来ればいいわけで、ローズが実の娘かどうかなんて今はどうでもいいんですよ。出すとしたら最後の最後*1かなぁと思いますが、あくまで可能性の一つでしかありません。
 OP全般は変わらないのかな?ローズがロイの娘だとわかったんだから、ソルティとの絆を強調したOPではマズイんでねぇの?と先週は思っていたのですが、なるほどですよ。まぁOPで新しい作画をおこすぐらいだったら、本編の作画に手を入れてくれたほうがありがたいわけで。曲はお気に入りだし…。
 ソルティの食事を見て葛藤する場面でどうやらロイの精神状態が底を打ったように思います。こんどはソルティにクローズアップ。場面の一つ一つに目新しさは無いような気がするのですが、そうであっても丁寧な描写をよく練ってこつこつ積み上げているのが伝わってきます。そりゃ人間の本質が産業革命以来*2そんなに変わったか?と考えると、新奇さは目的論的なものが多くなってしまいがちだし、今来た道を辿るのは仕方がないんでない?ということで。ローゼン第2期も気を惹かれますが、最終回はさすがに涙は出なかった。まだ見直していないけど。でもこの回は一番感情移入しやすいロイではなく、ソルティの気遣いの場面でぼろぼろ涙がこぼれてしまったのですよ。

*1:蛇足ですが、私が今までの設定を使ってそういう場面を考えるとしたら、ソルティと別れなければならない結末にしてしまい、ロイに実の娘をあてがうといったことぐらいかなぁ。実の娘は能登キャラ。まぁ前二回の展開を見せてくれたスタッフならもっとすごい結末を見せてくれそうですが。

*2:人間の精神性はむしろ後退したぐらいかと。産業革命の影響がヨーロッパを覆い尽くした直後、綺羅星のごとく哲学者が発生したのはその反動かと。もう後退してしまったところで人類社会がそれに慣れてしまった感がありますけどね、現代は。