SoltyRei 第6話「愛娘」

 どっかで見たお話のような気が。しかしきれいにまとまっていました。死にそうな人間がどうにかなってしまうところで引っかかりましたが、結末でバランスをとっていたような気がしました。以下ネタばれご注意。
 行方不明の娘が生きていたとの情報にとある家の前までロイ達が駆けつけるのですが、意を決してドアに向かっていくロイを見てついて行こうとするのだけれど、ためらうところが細やかでした。以後やっぱり天然なソルティになるのですが、こういう戸惑いを見せるところもう立派な人格が備わっているという描写のようにも思えます。相手の女性がロイの娘でないことにほっとしたのか、身の上話を聞いて同情し、父親が賞金首だというのに思い込みで助けてしまうところなど、ソルティを揺らしてきます。仲介屋との戦闘は陳腐でしかないのですが、ソルティが無敵なのは視聴者にはわかっていることなので、むしろ略しても構わないぐらい。でもまぁ描写はしとかなくてはネタも仕込めないしと考えると、あれぐらいが適当でしょう。最後の場面では車の中に父親がいるのに、ロイに充分言い含められたのかソルティは黙って二人の会話を聞いております。でごほうびの場面から次回へのヒキで話は閉じられます。というわけで、賞金首周りのお涙頂戴ストーリーラインだけでなく、ちゃんとロイが父親役としてソルティを教育するという絆関連ストーリーラインもうまく織り込んであり、Ariaほど洗練*1されてはいないにせよ、心に沁みわたる描写となっておりました。わかりにくいですけどね。
 アヴァンはローズ@浅野真澄のようでした。しばらく誰の声かわかりませんでしたよ。

*1:さすがサトジュンだけに定規で測ったかのようにいろんなストーリー要素を織り込むのはうまいと思います。しかし極力配慮したということを見えないようにしないと私なんかは鼻についてしまうんですよね。