ARIA The ANIMATION 第6話「その 守りたいものに…」

 ケダモノネタ禁止っ!。
 会社の規則破りもさることながら、なぜアリスがそこまでまぁくんとやらにこだわるのか描写がないのでよくわかりませんでした。灯里や藍華が猫に対してわりと適正な距離を保てているのに対し、アリスはまぁくんに依存しているような雰囲気。見方を変えるとアテナはただアリスを甘やかしているだけのようにも見えてしまいます。アリスは人間的に未熟なキャラクターという設定のようなので、こういう描き方もアリなんですけど、どうしても矮小な印象をもってしまいます。
 ただアリスが半人前だからこそ、アテナの人間性が引き立っていたとは思います。というか、先輩たちはみんな人間的に魅力があふれていて、後輩たちとは一線を画しています。今までの描写は先輩たちがトップガンであることを納得させる作りです。うーん、3人のなかではアテナさん万歳。ドジっ娘が好きなわけではないですが、余計なことは言わないのに細やかな心配りができるってドンピシャですよ。最近こういう動物的な見方をしちまってるなぁ。反省。
 普段はストーリー重視で作画があまり気にならない私ですが、確かに最後の描写はいただけないと感じました。ゴンドラとはしけの対比がおかしく、またスピードも違和感が。余韻を感じさせなきゃならない場面であれは痛かった。他のサイトさんで、このような雰囲気アニメではむしろ作画に力を注ぐべきとの意見がありましたが納得。
 今回は今一な感じです。アテナに注目しないと泣けない。でも余計な部分を削ぎ落とせば包容力というテーマとして、いいエピソードと感じることはできます。
 アテナの歌声は川上とも子ではありませんでした。これはさすがに良くできた歌だと思いましたよ。カンツォーネとはいっても現代風味でしたが、要所は抑えており転調気味なところが私にとってはツボでした。