交響詩篇エウレカセブン 第26話「モーニング・グローリー」

 あまり深く考えず、劇中の人物の行動の適正さを判断するとすればホランドの心情に近いものがあるのですが…。
 成長したレントンが帰ってくるもエウレカは飛び出したあと。周囲のとりなしにもかかわらずレントンエウレカに会いに来ただけと言いきり、ニルヴァーシュに搭乗してエウレカを迎えに。エウレカは無謀にも敵機にすがりつくも空中落下。で感動の再会。劇中の構成では求め合う二人が周囲の迷惑も顧みず飛び出して邂逅するという描写になっています。最後のは「セカンドサマーオブラブ」?。
 人間的に成長したはずのレントンに暴言を吐かせたり、落ち込んでいたはずのエウレカを衝動に駆られたように情緒的に行動させたりして、見ていて正直素直に感動に浸ることが出来ないわけですが、これもスタッフの意図でしょう。まだまだ完全には成長をさせず、余地を残したと考えられます。これからは困難が立ちふさがっても今までのように一人で突っ走ることはさせず、周囲とのコミュニケーションをとりながら前向きに障害を取り除いていく描写になるんではなかろうか。停滞とか後退の場面がないわけではないと思うんですが、これでようやくストーリーの本筋に入っていきそうな予感がします。今までは部品が単独で動き回っていたのが、部品同士が繋がりあっていく様子や、繋がって全体になったものが動き出すとかいう描写になるんでは?。