Der Untergang

 仕事が終わってそのまゝ車で映画館に。駐車料金の方が高かった。金曜の夜ということやそもそもマイナーであることも相まって客は私も含めて10人以下。時間を忘れて見入ってしまうほど集中して視聴しておりました。感想はヒトラー最後の12日間 : 東方千年帝国協会を見ていただくとして。自分的には看護婦さん萌え。メンソレータム風の制服に身をやつし、きりりと引き締まった顔がいきなり泣き崩れ、次の瞬間にはもう酒でも飲まなきゃやってられないとやさぐれる表情の豊かさに萌え。いや、それは萌えではないだろう…。
 指導者に責任をかぶせて自分はだまされたんだということにしておきたい感情ももしかするとあるのかもしれませんが、ヒトラーだけでなくゲッベルスにも「自分たちを支持した国民の自業自得だ」と言わせている点には意図があるんでしょうか。日本だけでなく今のドイツの政治事情も輪をかけて酷いらしいですが。
 映画自体はごく普通で、極限状態に置かれた人間がどのような行動をとるのか?という視点で見れば想像の範疇を越えず、目新しいものはありませんでした。いくぶん自由であるとはいえ、その視点で見れば強制収容所と似たようなもんだよね。まさに因果応報。