ぎりぎりですが、タイドライン・ブルー 第9話「新しい地図」

 今回は作劇として持ち直したように思います。ありえない前提が次々と表れる御都合主義的な展開はいつも通りですが、人々の思惑というものがうまく表現できていたと思います。
 前回気にしていたように、どのようにしてフランス行きの展開を作るか?ですが、やっぱり賭けでした。ただ今回もキールの思いつきと船長の性格設定の無茶はありましたが、ジョゼがキールに物事を委ねるという心の結びつき、キールの真剣さ、ジョゼ・キールティーンの一つのことに関して必死に共同?するところなど、今までの行動がちゃらんぽらんだからこそ美しく見えました。潜水艦の中の倦怠感や船長の存在感の描写もよかったとおもいます。
 里山がちょっと会話的にうざったいのですが、ここは新国連の状況を説明するためにも必要と判断したのでしょう。小中学生がターゲットなら仕方がないと思うのですが、本当にそうか?。
 宇宙船の描写もキールティーンの性格描写としては充分なんだけど、エピソード的には感情移入しきれませんでした。まぁこの点に関してはあまり重要ではないのですけど。
 フルメタTSRの、しかも原作者脚本の後で見たので見劣りがするかとも思ったのですが、それなりに楽しめました。EDの“これからのあらすじ”はすぐ変わりそう。イスラをハラボテ設定にしたのは今回のギャグを使いたかったから?。イスラもそうだけど、ジョゼも物語で重要な役割を果たしそうです。