機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第38話「新しき旗」追記

 さらっと流しましたが、少し掘り下げ…いやあ〜だこ〜だ考えてみます。

  • 「我らを討ったとて、ただ奴らがとってかわるだけじゃが。」「正義の味方や神のような人間など、いるはずもないということを我々は知っていますがね」

 ロゴス幹部もキレイ事で世の中が動いているわけではないことを知ってはいるという描写です。かといって確信犯的に世の中を戦争に巻き込んでいるわけなんですが。必要悪について考えさせられるいい機会なのですが、掘り下げが薄く物足りない感じはします。ただここでロゴス達に焦点をあてるとキラたちに物語が移っていきにくくなるので敢えてさらっと流したのでしょう。掘り下げるには今までのロゴスたちの描写が少なすぎる気もしますし。まぁ大人の事情ということで一つ。
 今思いついたんですが、ジブリールってセイラン家を頼ってオーブに逃げ込むのだろうか?

 両者ともシンに撃墜、それも致命的な打撃を受けて搭乗機は大爆発、普通死んじゃっているだろう?という場面で助かっています。正直私も「物語の進行上二人を殺すわけでもないだろうからまさか死んでしまうことはないだろう、しかし生還させるのならいかにも死んだような描写はマズいのではないか?」と思うこともありました。確かに他の描写の仕方もあると思ってはいますが、理由をいくつか考えてみました。

  1. 新しいロボットに乗せる必要がある。  シンに最新鋭機を与える以上、いくらキラがオールマイティといえどもやはり対抗する機体を与えておきたい。
  2. 後の捜索をあきらめさせる必要がある。 二人が生き残っている可能性があると、シンやレイが捜索してとどめをさす必要がある。
  3. 二人の生まれ変わりの象徴。  キラやアスランがそれまでのあり方からの転換点としての記号、というのが一点。あんまり変わりませんが、シンに負けることによって今までのやり方ではいけないと二人に決意させるためなのかもしれないというのがもう一点。

 スタッフ、というより構成・脚本もそんなに考えていないのかもしれません。単純に主人公シンの搭乗機が強いことを示すためだけかもしれませんし。プラモデルを売るためならそういう演出を期待されたのかもしれませんしね。