潜水艦戦

 スターシップ・オペレーターズがドイツ水上艦艇による通商破壊戦に似ていると以前書き散らしてしまいました。アマテラスが単艦行動をしていることから実は潜水艦戦を髣髴ともさせてくれます。実際にGeneonラジオのスターシップ・チャンネルで電撃側プロデューサーの有永真仁氏が潜水艦の映画に近いとか何とか言ってましたし。
 実際にはアマテラスは潜航して隠密行動をとるわけではないので、アマテラス=潜水艦というイメージは薄いです。しかし広大な宇宙で孤立無援であり、単艦行動をしているというところが潜水艦戦に近いと思います。閉鎖環境中における人間関係といった状況もきわめて潜水艦に近いです。と見てみると確かにそれっぽくはあります。
 潜水艦映画といえばhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150406162/249-7010711-7005125がDas Bootの原作で有名ですが、これとの対比も結構面白いです。ドイツ潜水艦戦物といえば、爆雷攻撃で一瞬のうちに棺桶となるため乗組員が動揺したり、それを“オヤジ”と呼ばれる艦長がうまくまとめるという構図が一般的です。艦長が臆病なスターシップ・オペレーターズは逆のような。艦長といっても30歳ぐらいで、乗組員も若手ばっかりというのが特徴です。消耗率が高いので、乗組員といっても潜水艦学校を卒業したての20になるかならないかの若者がかりだされていたというのも似ているといえばそうかも。戦闘になるとクルーが一斉に持ち場につき、全力を尽くすというのも描写としては似ています。
 潜水艦戦といえば、第4話で潜航艦アブキールと戦いました。これが潜水艦戦に近いといえば近いかもしれません。ただ、アマテラスは潜水艦をいぶりだす駆逐艦の役割でしたが。これなんかは戦術をひねり出すところといい、テンポといい見ていてわくわくする回だと私は思っています。これからはちょっと潜水艦戦といったおもむきは見られないような気がしますね。